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2018年6月13日水曜日

Vol.127 ガイドトレーニングデイズ

ロジャースパスにあるマウントタッパー全景

こんにちは。山田トシです。今回は来月頭に控えたアルパインガイド試験のプレコースのためのトレーニングについて書きます。ACMG(カナダ山岳ガイド協会)のアルパインガイドになるには、冬のアイスクライミングコース、次回のアルパインコースそして8月下旬にある本試験全てに合格しなくてはいけません。メンバーの谷はすでにこの資格を持って、ロッキーの山々をガシガシとガイドしています。そんな先輩の背中を見ながらトレーニングに励んでいます。



タッパーの裏側にあるタッパー氷河

タッパーのあるロジャースパスエリアも試験会場の一つ。スキーで世界的に有名なこのエリア、山に登っても最高の場所でした。氷河のある山をガイドできる、これがアルパインガイドの魅力でしょうね。

タッパーのハイウェイ側 正面はマウントマクド―ナルド北壁(標高差1500m)

5月のロッキーはまだまだ雪が残る
稜線にある天然のオブジェクト

オンサイトガイディングはルートファインディングが核心

はっきり言ってアルパインガイドのトレーニング大変です。ロックガイドの時と違いクライミングだけでなく、毎回標高差1000mを超える山へ登らなければいけないんです。そして山のリスクマネージメントは本当に項目が多い。不器用な私は出来る限り山へ入って身体で覚えるしかないですね。

所属するガイド会社であるヤムナスカでのスタッフトレーニング風景。
クレバスレスキュー講習

北米ではガイドのメンターシップ制度がしっかりとしています。アプレンティスガイドは必ずフルガイドの監督の元(行くルート、山によって直接か間接的関与かは変わりますが)で仕事をすることになります。こうした制度があることによって、いつでもアドバイスや経験を分けてもらうことができ、新米ガイドも確実に成長することができます。


これなんだか分かります?

マウントイディスへのトレーニングに行った際にトレイル上で見つけたオオカミの抜け毛と鹿の残骸です。最近ガイドの仕事で野生動物の食物連鎖について調べていたんですが、まさにこれですね。


アルパインガイドのテクニックは盛沢山。これは地形をうまく利用したビレイ。
話が戻ります。ゲストを大きな山へ登頂させるには安全は勿論、スピードが重要になってきます。このバランスが非常に難しい。全ては状況次第なので実践練習あるのみです。


ACMGで近年推奨されて来たFixed Anchor belay

ガイドの技術や知識も年々更新されていきます。ACMGガイドで良かったと思う理由の一つに最新のガイド技術や知識が逐一更新され、それを学べる環境にあるということ。このイディスでのトレーニングでは積極的にこのビレイシステムを練習しました。写真のシステムは間違いが一か所あるのはご愛敬。

典型的なショートロープ地形

ロッキーにおいて、アルパインロックのガイドルートは高度感満点のリッジクライミングが多いです。プライベートで行けば最高の眺めとともにスピーディーなクライミングが楽しめる一日もガイディングとなるとフルオンです。夏のロッキーに来た際はぜひチャレンジして見て下さい。日本でアルプスのバリエーションルートが登れる実力があればきっと楽しめますよ。

オンサイト下降もチャレンジング


ここまで安全に下りてきたらこっちのもの

今回の試験の為に新調したギア達。

スティーブハウスがウェアもギアだと言っていた。
最高のギアを着ていい結果を出したいものです。
真ん中のミレー「ティフォン50000」は今までの登山人生で最高のレインウェア
軽くてしなやか・着心地最高・撥水性と耐風性も十分。
是非店頭でトライしてみて下さい。
トレーニングの合間に息抜きクライミング
これ重要です。
ヤムナスカメンバーが一堂に会したクライミングの日

もう少しトレーニングを積んできっちり次のステップへ進みたいと思います。
それではまた次回!!


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