バックはIce Lineの表紙にもなっているフェアフルシンメトリー 久々に凍りました。 |
メリークリスマス山田トシです。記念すべき200回目のブログの前にご連絡があります。突然の発表で恐縮ではありますが、仲間と共に2015年から4年間地道に続けてきたブログの定期配信をメンバーと相談した結果、無期限休止することになりました。理由は色々ありますが、一番は記事の投稿に対して読者の反応が薄れてきたこと(ポジティブに捉えると多くの人が特に私達の情報がなくとも有益なマウンテンライフを送れているということかな?)それに伴い私達が情報を定期的に発信していく意義やモチベーションを保てなくなったことが一番の理由です。継続することの難しさを痛感しています。毎週読んで下さっていた読者の皆様には誠に勝手ではありますが、ご理解のほどお願い致します。
さて、残念なお話はここまでにさせて頂き、記念すべき200回目のブログを始めましょう。今回はリンクアップの趣旨であった、「マウンテンライフの共有」について書きたいと思います。
先日、SNSのカナディアンロッキーアイスクライミングのグループ内で有益な意見が出されました。アバランチカナダが発信している雪崩の情報の中にマウンテンインフォメーションネットワークという項目があり(以下で説明)その中でマウンテンユーザーが自分の見た雪崩やアイスクライミングのコンディションをアップしていこうよというものです。多くのアイスクライマーやガイド達もその意見に賛同し、早速その情報がアップデートされるようになりました。それにより、アイスクライミングルートにおけるリアルタイムの雪崩の情報とルートのコンディションが随時確認できるようになりました。
数年前から主にスキーのコンディションはアップされていましたが、今回はアイスクライミングにおいても同様の試みをしていくことになった形です。
アイスクライミングにおいての雪崩の危険はアプローチにもありますが、ルートの上に存在するスタートゾーン(雪崩の発生個所、アバランチスロープ)に対して最も警戒しなくてはなりません。アイスクライミング中はその場所に滞在する時間が長いからです。また、いかにサイズ(雪崩の大きさ)が小さくとも氷にへばり付いている時に当たれば大墜落は免れませんからね。
そのルート上に存在するスロープにどれくらいの雪が溜まっているのかを判断することが、雪崩の危険が大きいルートに行くかどうかを判断する上で重要な要素になるという理由が挙げられていました。
今まではFBグループの「Canadian Rockies Ice Climbing」においてこの手の情報は挙げられていましたが、過去の情報をトラッキングすることが難しいという理由もあり、アバランチカナダのウェブ内で情報を共有していく方がより利便性が高いこともあり、今回の提案に繋がったようです。
具体的にこんな感じで閲覧できます。
アイスクライミングにおいての雪崩の危険はアプローチにもありますが、ルートの上に存在するスタートゾーン(雪崩の発生個所、アバランチスロープ)に対して最も警戒しなくてはなりません。アイスクライミング中はその場所に滞在する時間が長いからです。また、いかにサイズ(雪崩の大きさ)が小さくとも氷にへばり付いている時に当たれば大墜落は免れませんからね。
そのルート上に存在するスロープにどれくらいの雪が溜まっているのかを判断することが、雪崩の危険が大きいルートに行くかどうかを判断する上で重要な要素になるという理由が挙げられていました。
今まではFBグループの「Canadian Rockies Ice Climbing」においてこの手の情報は挙げられていましたが、過去の情報をトラッキングすることが難しいという理由もあり、アバランチカナダのウェブ内で情報を共有していく方がより利便性が高いこともあり、今回の提案に繋がったようです。
具体的にこんな感じで閲覧できます。
アバランチカナダのサイトへ行き、自分の行きたいエリアにある数字をクリック 青いピンマークがマウンテンインフォメーションネットワーク |
ジャスパー国立公園にある有名なポーラーサーカスでの雪崩情報を発見 日時は勿論、雪崩の大まかな回数 |
コメント欄にはトレイルのコンディションやアイスの状況まで記載してくれている場合もあります。 ポーラーサーカスのルート中にあるペンシルというレアものも今年は氷結が宜しいようです。 |
アバランチカナダという公共のサイトに誰でも気軽に情報を書き込むことができ、そしてそれをアウトドアを楽しむ誰もが閲覧し、自分のクライミングやスキーに活かすことができる。いかにも合理的で北米らしいフリースタイル。実は私の車もフォード・フリースタイル(関係ないけど)。
ウェルカムボブと愛車のフリースタイル ロッキーでの典型的な駐車場(路肩) |
話が逸れますが、これに加えてウィルギャットがリリースした「Ice and Mixed:Western Canada」のアプリがあればほとんどのルートの駐車場所やアプローチ情報もGPSで確認できるので、暗闇オンサイトトライも随分楽になりました。←実際のクライミングよりもその日の核心となる可能性も高いです。
最近は写真も動画もガイドブックもGPSもスマホ一台で事足りる。便利な世の中になったものです。このアプリ自体もウィルが多くのローカルクライマーから集めた情報(GPS座標とか)で作られているんですよ。
これらを駆使して、これからカナダに来る日本人のクライマー皆様、思う存分登って頂ければと思います。
自分のマウンテンライフを他者と共有すること。そうすることでクライミングコミュニティー全体の安全係数が上がったり、はたまた新たな可能性や記録が生まれたりする。
特に何も考えずにキャンモア、バンフの有名な街なら沢山日本人のクライマーもいるっしょと思って乗り込んだ5年前。実際は片手で数えられるくらいの人達しかいなかった。そのお陰でパートナー探し、情報もなくとりあえずクライミングに出かけるという毎日が未知の連続で楽しくはあったが、無駄な努力や失敗もした。思った通りにクライミングができず歯がゆい思いをしたのも事実だった。それならば、自分が経験したことを発信していくことで、次に来たクライマーがもっと充実したマウンテンライフを送れればいいなと思い、谷と共にリンクアップを立ち上げたことを思い返しながら書いてみました。
4年間ご愛読頂きまして、メンバーー同感謝しています。各人がこれかも変わらずに自身のマウンテンライフを楽しみ、たまにはマウンテンライフの共有をしてくれると思います。その時は是非一読して下さい。
夏の第0回クライマーズミート(バーベキューしただけ) ロッキーのクライマー何気に増殖してます。 |
冒頭の写真の動画バージョン
サウスゴーストにあるReactal Hallという素晴らしいエリア
これからのモチベーションにどうぞ