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2016年10月18日火曜日

Vol.42 ユーコン川旅行記②

さて皆さん、食欲の秋を楽しんでいますか?
朝晩の冷え込みは上着が欲しくなる今日この頃、富山の街中では紅葉はしていないながらも肌寒で秋を感じます。

早速ですがVol.35でユーコン川をカヌーで旅する前編を紹介しましたが、今回は待ちに待った後編をお送りします。
全8日間のカヌー旅の5日目からゴールまで、早いものでユーコンの旅も終わりに近づきます。
今回も当時の日記に基づいて書いていきます。
写真も多めに用意しましたよ。
ではスタート!


2013/8/1 Thu Day5

曇りのち晴れ。


朝食を済ませる頃、昨夜の愉快なおっちゃん達が出発するようなのでお見送りをする。
ユーコンを知り尽くしたガイドのようなおじさん、ムース料理をご馳走してれたぽっこりお腹の彼はエンジン付きボートを操る。良い旅を!
我々は少しのんびりしながら11時すぎに出港。


今日は20kmの行程なので漕がずにゆっくり進む。場所にもよるがユーコンの流速は10km/hほどという情報があって、計算ではボートに乗っているだけで今日の行程は2時間で終わる。
天気が良くなり心地よい川下りだ、流れもほどほどあって気持ちが良い。
途中、休憩で寄ったログキャビンには酒瓶が大量にあった。いつの時代も旅に酒は付き物だということだ、特にゆったりした川下りでは格別ですね。

疲れたら日向ぼっこしたりと優雅に川を下り、14時くらいには地図上のgood sandy campに到着、我々だけのようで雰囲気もいい。名前の通り歩きやすい砂地の場所だ。


テントを張る、食事、トイレ、焚き火、それぞれの場所を探しながら散策するとムース、クマ、ビーバーの足跡があった!
ムースは昨夜食べたが大型の鹿でヘラジカとも言われている。
クマはブラックベアーと思われる、やはりテント場と食事をする場所は距離を離した方が安心して眠れそうだ。



雨が降ってきたのでテントへ、しばらく休んでから飲み水を準備をする。今回は持参した飲料水がなくなったら川の水を煮沸して使用することにしている、ただ飲料用については持参した浄水器で処理したものにした。煮沸すれば問題ないらしいが、今回の場所のように砂が混じるとあまりいい気分ではない。

日が高いうちに水浴び、そして洗濯、水温は気持ちいいくらいの冷たさだが日が陰ると寒いので太陽が出ている時を選んだ方が無難です。



21時ごろから釣りをしてみたが小さいのが一匹、これはリリースした。



薄暗くなってくるとフクロウらしい鳴き声が聞こえ始めキャンプファイヤー開始だ。
もちろん酒盛りスタート、いつまでも薄明るいので0時すぎにカヌーを漕ぐツワモノもいた。
森から聞こえる動物の声と川の音をBGMに目を閉じる。



8/2 Fri Day6

晴れ。
朝になるとテントの近くに新たな足跡、辿ってみたが主には会えず。

11時ごろに出発、今日は長く漕ぎます。と言いながらも漕ぐ手を止めて釣り糸を垂らす。

Little Salmonという村に着き上陸、ここには高速が通っていてオートキャンプ場があった。少し歩いて昔の村の跡らしきものを見学してからキャンプ地へ。
時間があれば寄れそうなところはたくさんあります、この辺りからは車が走る道が近くにあり日常の世界が迫っています。


今日のキャンプ地は、なかなか雰囲気が良かった。川に近い位置にファイヤーピットを整備して、たき火&夕食。


ここで少し食事の話をしておきましょう。基本的にボートなのでかなり持っていけます。
冷やす必要があるものはクーラーボックスが冷えている2日目まででした、生肉とか。
我々が持って行ったのは、自宅で簡単ご飯ができるインスタントフードです。
これ便利です、パスタや生米やソーセージなどを追加してボリュームアップ。
我々が好きだったのが2つあって、Uncle Ben'sとKnorr。アンクルベンもクノールもどちらも数種の味付け、パスタと米の選択ができて飽きません。たまにハズレの味もあるので注意!!

そして朝食で使っていたマッシュポテト、乾燥のもので便利ですが味がないのでお好みでどうぞ。


食後にのんびり川を眺めていると
対岸からのニャーという鳴き声、双眼鏡で観察してみるとLinxのようです。
ヤマネコ観察後に釣り、今日は釣れず。
酒を片手に日が暮れるのを眺めて過ごす、6日目が終わる。 


8/3 Sat Day7

晴れ時々曇り、風は強い。
朝食のマッシュポテトをいただき、ゆっくり目の時間に出発。

途中で舵取りを交代しながら進む。2人乗りカヌーでは後ろが舵取り、前がエンジンのような感じです。流れがあれば漕がなくてもたまに舵取りしていれば快適に進みます。


再度交代後にキャンプ地へ、目的のキャンプ地good campがわからず下流のfair campへ。
地図を見ながら探すが川岸が削られ崖のようになっていると上がり口を見落としてしまいます。特に川幅が広い場所では早めにキャンプ地がある側へ向かう必要があります。

14時半くらいに到着、テント設営後に軽食を取り釣りへ。まったく釣れず。


20時ごろ、別パーティーが上陸。久しぶりに賑やかである。
2家族、子ども連れ。子供達は森を駆け回り夜まで元気です。どこの国も同じね!



この旅で最後のキャンプなのでファイヤーは盛大に、そして我々だけではないので賑やかに夜は更けていきました。


8/4 Sun Day8 最終日

小雨の朝。
ツェルトの中で朝食、食後には雨が上がり我々は出発。
子供達は朝から元気、地元の家族でした。



まったりゆっくり最終日の漕ぎを楽しむ。13時前にはゴール地点であるカーマックスのキャンプ場に上陸。
約320km、7泊8日の旅。ありがとうYukon。そしてパートナーである妻に感謝。


スタート地まで運んでくれる車が19時にならないと来ないと言われ、5時間ほど待つことにした。川の駅、道の駅、キャンプ場になっていてバーガーを食べて、久しぶりのシャワーを浴びたりしながら待つ。
ここからさらに下っていく人もいる、ドーソンシティーを目指す補給地でもある。



ピックアップのおっちゃんが到着、風貌に怪しさがあったが、優しい彼の運転で2時間半でホワイトホースに戻りました。
日曜なので店がやってなくてウロウロ、ボストンピザに入り遅めの夕食と旅の打ち上げにビールをいただく。

久しぶりの我が家に戻りホッと一息。やっぱり家が1番、移動可能な我が家はWalmartの駐車場にありました。
最後にユーコン川下りをして感じた持ち物について触れて終わりたいと思います。
カヌー関連、キャンプ用品はレンタルもできるので、それ以外で持っていくならという物たちです。手斧、折りたたみノコギリ、釣り具、双眼鏡、浄水器、そしてあり余るほどの酒。我々は酒がだいぶ不足、斧とノコギリがあると焚き火が楽にできます。それとよく蚊が多かったでしょ?と聞かれましたがこの1週間、ほとんど問題ありませんでした。念のために蚊取り線香はあった方がいいですね。


是非、行ってみて下さい。いいところです。
翌日、アラスカへ向かいました。
おしまい。

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