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2018年7月4日水曜日

Vol.130 怪我をして思う事

こんにちは。星野です。
北海道は只今大雨が降っています。前線がずっと停滞していて、なんだか北海道にも梅雨がやって来たような感じです。

僕はと言うと、5月に残雪で足を滑らせ怪我をしてしまいました。
ガイド試験の下見に行ってる最中で、もちろんその後の試験は受けれなかったのですが、この事故により、沢山の人に迷惑をかけお世話になりました。感謝しています。

そこで、事故の事を自分なりに考えてみます。
原因
・午後から天気が悪くなる予報が出ていたため少し急いでいた
・傾斜はあったが、距離も短く、雪も柔らかかったのでクランポンを付けなかった
・試験の下見中だったため、ガイディングではどうするかを考え、同じ場所を行ったり来たりしているうちに、慎重さを失っていた
・そもそもその場所が自分にとって危険だとは思っていなかった可能性がある?

事故は気を付けていても起こる時には起きてしまうとは思うのですが、今回に関しては慎重さに欠けていた、状況の評価、地形の評価、そして何より集中力、まだまだ出来ていないと反省しています。

今回は自力で下山したのですが、捻挫だろうと思って病院に行ったら実際は骨折していました。ここで考えるのがヘリを呼ぶべきだったのかどうか?です。僕の考えとしては自力で下りられる様ならなるべく自力で下りるべきだと思っていました。それは、ヘリを呼んだら恥ずかしいとかでは無く、勝手に登って勝手に怪我してるんだから迷惑かける人はなるべく少ない方が良い。と思ったからです。それでなくても、怪我する事によって、一緒に登っていた仲間に荷物を背負ってもらい、途中で会った友人にも荷物を持ってもらいポールを借り、車が運転できないから家族に迎えに来てもらい、試験もキャンセル、仕事も休み、病院を紹介してもらい、妻には身の回りの面倒を見てもらう、こんな感じで沢山の人に迷惑がかかる訳です。しかし、友人にこんな事も言われました。自力下山した事により悪化した可能性は?これはヘリを呼んでないのでわかりませんが、確かに医者には腫れがひどいね。動かして無ければもう少し腫れが軽かったかも?と言われました。友人の意見では、レスキューには人命救助の他にも早期社会復帰という思いもある様で、なるべく早く安静に病院に運ぶ事で、なるべく早く治して欲しいとも思っているそうです。僕にはこの考えは無かったので、貴重な意見でした。レスキュー隊ってすごいですね。

しかし、怪我はしてしまったのですが、持ち前の骨密度の高さと、良いお医者さんに手術して頂いた事で、なんとか登山、クライミング再開しています。怪我をして、沢山の人に迷惑を掛けたのですが、自分にとって良い事もありました。それは、子育ては出来ませんでしたが、毎日子守をする事により、息子が完全に自分に懐きました。こうゆう時間も大切なんだと実感しました。しかし、もう怪我はしないように気を付けたいと思います。

怪我の話で写真が無いので、綺麗な写真を一枚

南米ペルー、ワラス(HUARAZ)の街です。中央奥に見える山がワスカラン6768m。ケチュア族が暮らす、賑やかでカラフルな街でした。

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