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2018年12月23日日曜日

Vol.153 スポンジボブ

土曜日の仕事終わり、ブログ当番を思い出し、慌てて日曜日に日をまたぎつつブログを書いております、こんばんは、ボブです。
最近はというと、仕事、クライミング、仕事、クライミングからのスキー、仕事、仕事、仕事、週に2日の休みで山に出かけております。
基本的に仕事は15時から始まるのですが、仕事前の時間は山の天気とコンディションチェックとプランニング、パートナー探し、ギアのメンテ、トレーニング、そして休日を迎える、、と冬はとても忙しい。入念な準備の上、休日を迎えるのですがいざ山に向かうとコンディションが整わず思い通りにいかない事は多々あります。
その度にプランをABCと考えておくので、A→B→Cと臨機黄変に対応し、休日を過ごします。

先日は仕事前にスキーに出かけたのですが、そこでいい壁に出会った。
帰って調べたところ記録は見つからずどうやら未踏な様子。
翌週、約束をしていたメンバーの谷にこのプランを話し、早速トライした。

壁を下から見る限り壁の3分の2は氷と雪壁、残りは奥まっているため詳細は分から無いがたぶん岩と氷のミックス。全体的に両岸を壁に囲まれたガリーを登る場合一番怖いのは雪崩に飛ばされる事で、傾斜の緩い3分の2はとにかく素早く抜けたい部分。
残りの傾斜が強いであろう部分は上部に大きなスロープは無い為、比較的安全にトライできると思えた。
当日は雪が軽く降っていたが、降雪は強く無い為大丈夫だろうと思い登り始めたのだが、結果から言うと壁の半分を登ったところで強いスラフに見舞われ、引き返した。
自分がリード中、ガリーのチョックストーンにできたケーブの下から上に這い出そうとする手前のタイミングで頭上をスラフが飛び越えて行った。運よく二人ともケーブの中に居たためスラフをかわすことが出来たが、タイミングが悪いととても痛い思いをしただろう。かなり運が良かった。


それから一週間後、再度トライしようと考えたが天気は前週より強い降雪。
プランAは諦めざるを得ず、どこも冬の嵐で危険な状況で重箱の隅をつつくプランBを考えた。しかし、シーズンに一度あるか無いかの大雪、、

念のため車にクライミングギアとスキーギアの両方を積み込み、家を出る。
Banffを出て、Castle junctionを越え、Lakelouiseに近づくと強い雪、プランBはFieldにある大きな山の裾でのクライミングであったが、Fieldへ繋がるHwy1からHwy 93に進路を変え、プランCのスキーに向かった。

視界は良くないが、樹林の中を歩き続け、森林限界を超えたところの小ピーク。
周りにはロッキーには珍しい程よい間隔で木々にサポートされた斜面が広がっていた。
滑っては登り、滑っては登り、、気づけば標高差1000m近く登っては滑り、貸し切りの山で最高の雪を堪能した。こんな雪はカナダに来て初めて。
結果、プランAは駄目だったが、柔軟な判断によりプランCも最高な一日であった。


焦らず冷静に条件を見極め、チャンスを掴む。
次回はプランAの完登ストーリーが出来たらと思います。

皆様今年もご清聴ありがとうございました。
良いお年を、そして安全第一で年末の山をお楽しみ下さい。
また来年もよろしくお願いいたします。

以上、ボブでした。










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