日本でもカナダでも、今シーズンの滑り納めの報告が多々あがっていますが、私はしつこくスキーの話題を。
バックカントリースキーにはいろいろなスタイルがあります。
例えば、
サイドカントリー / スラックカントリー
リフトを使用しコース外に出て滑り、またコース内に帰ってくるスタイル。
町をベースにした日帰りバックカントリー。
スキーツアリングロッジ
徒歩やヘリを使用して山小屋に入山しそこをベースに滑るスタイル。
ベースキャンプ
ヘリで氷河に入山しベースキャンプを張り付近を滑るスタイル、よくスキーやボードのフィルムにでてきますね。ジェレミー・ジョーンズとか。
そして、何と言っても私イチオシなのが、今回紹介するスキートラバースです。
スキートラバース日本語ではスキー縦走ですね。トラバースはTraverse。バガブートラバース、ノーザンセルカークトラバース、グレイドディバイドトラバース、このように~~トラバースという感じで、いろいろなルートがあるわけです。
スキー縦走自体は日本でも春先に挑戦する人は多いと思います。黒部源流のスキー縦走やニセコの山々を繋ぐ縦走、大雪山系なども有名でしょうか?
ヨーロッパでは天下のオートルートが一番有名でしょう。
カナダは国土面積が広い(日本の27倍!)ので、いろいろなコースがあり、人気のあるスタイルの一つです。
日数は2-3日のものから1ヶ月近くに及ぶものまで様々です。1ヶ月近くに及ぶものは、ヘリで事前のルート上に食料/燃料系を荷揚げしていくのが普通です。
宿泊は山小屋を利用するコースも幾つかありますが、殆どはテントを持って行く必要があります。
カナダでスキー縦走をする場合、通常氷河が絡みますので必然的に氷河スキートラバースとなってしまいます。
今後のブログでもっと掘り下げたいと思いますが、下記が人気のあるコースです。
日本のゴールデンウィークにも挑戦できるコースもあるので、スキーシーズンの締めくくりとして、カナダでの氷河スキートラバースに挑戦は如何でしょうか?
ワプタトラバース 3泊-4泊
カナダ山岳会が所有する山小屋を使用するので荷物が軽くて済むのがグッドポイント。日数も4日間あれば縦走可能なので、氷河スキートラバース初心者の方にはおすすめのコースです。
初日に泊まるペイト小屋 |
ドラモンド~ボネットトラバース 4-5泊
バンフ国立公園内の深部を攻めるコース。テントを持っていく必要があるので中級者向き。
縦走中もピークハント可能。ロッキー山脈を見渡す |
氷河上での夕日が美しい |
バガブー~ロジャースパストラバース 14泊
いきなり泊数があがりますが、ほとんどテント泊、氷河上なので上級者向き。クライミングの聖地バガブーととバックカントリーの聖地ロジャースパスを繋ぐ、2度お得のコース。
クライマーのあこがれバガブーの花崗岩のタワー |
ピジョンスパイアー |
グレイドディバイドトラバース 20-25泊
ジャスパーからレイクルイーズに抜ける全長300km近いコース。天気が崩れやすい大陸分水嶺上の氷河を繋ぐ一生に一度はやりたいコース。
誰も知らないでしょう、フッカー氷河でのキャンプ |
一番の難所SYP Colに抜ける場所、めっちゃ怖かったです |
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