いつもご愛読いただいている皆様、ありがとうございます。このブログが始まって早くも100回目だそうです。記念すべき回なので、本当は発起人の山田にライターを押し付けたかったのですが、なぜか最近ほとんど山に行けていない私にこの大役?が回ってきてしまいました。しかもネタは皆無。「初滑り」ならなんとなくめでたくて100回ぽくなるかと思いましたが、週末はあいにくの荒天。最終的に好天となる月曜日に有休を取って、無理やり初滑りを敢行してきました!
秋の立山は4年ぶり、実はたったの2回目(シーズン通しても3回!)です。本州のバックカントリーで初滑りと言えば立山というイメージがありましたが、ここ2年はあまりの小雪で、高いコストとのバランスが悪く感じ、行かずじまいでした。
しかし今年は序盤から寒気が何度も入り、立山は上々の仕上がり。直前のSNSで良い写真を見せつけられ、もう休んでも「行くしかない」モードに。幸い妻は月曜日に友達と会う予定がある。こういう場合、家を空けても家庭的なダメージは少ない。好天が予想される月曜を休みにして、一路立山へ走った。
私の「秋立」初体験はと言うと、4年前の2013年11月23日です。長く荒天が続いた後にピーカンとなった土曜日で、扇沢のチケット売り場に行列ができ、黒部ダムでは誰もが足早であったように記憶しています。室堂に到着して外に出ると同時に雪崩発生の連絡と注意喚起がありました。7名の方が亡くなられた真砂岳・大走沢雪崩事故でした。
あれから4年が経過し、当時から比べれば少しばかりの経験も積みましたが、依然として秋の立山は少し恐いと感じています。もちろん自然もそうなのですが、どちらかというと行動する自分の方です。いわゆるヒューマンファクターというやつですね(秋山ガイドがわかりやすい記事を書いています)。
立山のケースで「雪崩学者が提唱したF.A.C.E.T.S」のうち、特によく当てはまると思うのは「Acceptance 見栄、虚栄」「Tracks / Scarcity 誰かの足跡」「Social Facilitation 他人の目」でしょうか。やっぱり人が多いと他人の目は気になるし、他の人が良いラインを描いてたら気になるし、SNSで素晴らしい景色やトラックを見せつけられたら刺激(良い意味でも悪い意味でも)されますよ、、、ね。あと、あえてこれに付け加えるなら「Mottainai お金かかってる」。
前置きが長くなりましたが、自分がヒューマンファクターのかたまりであることを認識しつつ、単独で入山しました。
初日は始発8:30のバスで出発したが、日曜日で天候不良ということもあり、人は少なめ。車も無料駐車場にとめられました。テント場は室堂平でターミナル至近であるため、トイレや水に困ることはありません。強風の中、急ぎテントを設営して「さあ、出かけよう」と外に出るも、これまで以上の荒れ模様。諦めて一人で飲んだくれようとしていたところ、たまたま隣のテントに知人がおり、お邪魔させて頂きました。久しぶりのエスパース宴会は心が和みました。
翌朝5時発で予定通り雄山へ。浄土の斜面が気になるのでやや速足で進みます。一ノ越でアイゼンを履き、シートラで雄山まで約2時間でした。東面に風の影響を受けない良いパウダーが溜まっていて、行くしかない感じです。登り返せることを確認していざドロップ。短いが素晴らしい初滑りとなりました。
そのままタンボ平に吸い込まれそうでしたが、諸々の事情で思い留まり、登り返しました。ここは思っていた以上に斜度があり、少し恐い感じでした。今回からソロ用に導入したエアバッグのトリガーは、いつでも引ける状態にしておきました。しかし、エアバッグがあるからもヒューマンファクターの1つにならないよう、気を付けないといけません。
登り返した後、大汝、折立と縦走する予定でしたが、尾根から見た南側の一ノ越に下りるラインが良さそうだったので、本日2本目を滑ります。ここも広くて快適。一ノ越へ戻り、室堂山荘まで移動。山荘の裏からもう1本短く滑ってまた登り返し。
帰りのことを考え、BCとターミナルに近い場所で4本目、国見岳で5本目をこなし、満足して下山しました。今シーズンも安全に配慮しながら、自分の納得できるような山行を重ねたいと思います。
秋の立山は4年ぶり、実はたったの2回目(シーズン通しても3回!)です。本州のバックカントリーで初滑りと言えば立山というイメージがありましたが、ここ2年はあまりの小雪で、高いコストとのバランスが悪く感じ、行かずじまいでした。
しかし今年は序盤から寒気が何度も入り、立山は上々の仕上がり。直前のSNSで良い写真を見せつけられ、もう休んでも「行くしかない」モードに。幸い妻は月曜日に友達と会う予定がある。こういう場合、家を空けても家庭的なダメージは少ない。好天が予想される月曜を休みにして、一路立山へ走った。
月曜日、晴れ渡った立山 |
私の「秋立」初体験はと言うと、4年前の2013年11月23日です。長く荒天が続いた後にピーカンとなった土曜日で、扇沢のチケット売り場に行列ができ、黒部ダムでは誰もが足早であったように記憶しています。室堂に到着して外に出ると同時に雪崩発生の連絡と注意喚起がありました。7名の方が亡くなられた真砂岳・大走沢雪崩事故でした。
あれから4年が経過し、当時から比べれば少しばかりの経験も積みましたが、依然として秋の立山は少し恐いと感じています。もちろん自然もそうなのですが、どちらかというと行動する自分の方です。いわゆるヒューマンファクターというやつですね(秋山ガイドがわかりやすい記事を書いています)。
立山のケースで「雪崩学者が提唱したF.A.C.E.T.S」のうち、特によく当てはまると思うのは「Acceptance 見栄、虚栄」「Tracks / Scarcity 誰かの足跡」「Social Facilitation 他人の目」でしょうか。やっぱり人が多いと他人の目は気になるし、他の人が良いラインを描いてたら気になるし、SNSで素晴らしい景色やトラックを見せつけられたら刺激(良い意味でも悪い意味でも)されますよ、、、ね。あと、あえてこれに付け加えるなら「Mottainai お金かかってる」。
国見岳の斜面に描かれたボーダーの美しいシュプール |
前置きが長くなりましたが、自分がヒューマンファクターのかたまりであることを認識しつつ、単独で入山しました。
初日は始発8:30のバスで出発したが、日曜日で天候不良ということもあり、人は少なめ。車も無料駐車場にとめられました。テント場は室堂平でターミナル至近であるため、トイレや水に困ることはありません。強風の中、急ぎテントを設営して「さあ、出かけよう」と外に出るも、これまで以上の荒れ模様。諦めて一人で飲んだくれようとしていたところ、たまたま隣のテントに知人がおり、お邪魔させて頂きました。久しぶりのエスパース宴会は心が和みました。
こちらは私の宿。夜中は雪に埋まりそうでした |
翌朝5時発で予定通り雄山へ。浄土の斜面が気になるのでやや速足で進みます。一ノ越でアイゼンを履き、シートラで雄山まで約2時間でした。東面に風の影響を受けない良いパウダーが溜まっていて、行くしかない感じです。登り返せることを確認していざドロップ。短いが素晴らしい初滑りとなりました。
雄山山頂から雪面へ飛びこむ |
そのままタンボ平に吸い込まれそうでしたが、諸々の事情で思い留まり、登り返しました。ここは思っていた以上に斜度があり、少し恐い感じでした。今回からソロ用に導入したエアバッグのトリガーは、いつでも引ける状態にしておきました。しかし、エアバッグがあるからもヒューマンファクターの1つにならないよう、気を付けないといけません。
登り返した後、大汝、折立と縦走する予定でしたが、尾根から見た南側の一ノ越に下りるラインが良さそうだったので、本日2本目を滑ります。ここも広くて快適。一ノ越へ戻り、室堂山荘まで移動。山荘の裏からもう1本短く滑ってまた登り返し。
国見岳から見た剱岳 |
帰りのことを考え、BCとターミナルに近い場所で4本目、国見岳で5本目をこなし、満足して下山しました。今シーズンも安全に配慮しながら、自分の納得できるような山行を重ねたいと思います。
大観峰から黒部平へ |
当日の様子を動画にしましたので、良ければご覧ください。
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