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2018年1月30日火曜日

Vol.109 日高山脈 カムイエクウチカウシ山

こんにちは。星野です。

今年の北海道は、暖かくなったり寒くなったりが、忙しい冬になっています。やっぱり冬は冬らしく、ピリッと寒い方が気持ちがいいんですが、なんだか気温の変化が激しいので、久しぶりに風邪を引いてしまい、5日間くらい寝込んでしまいました。皆さんも気を付けて下さい。

今回は、正月明けに登ってきたカムイエクウチカウシ山です。
カムイエクウチカウシ山。なんだか変な名前ですが、北海道の日高山脈にある、標高1,979mの山で、名称はアイヌ語の「熊(神)の転げ落ちる山」に由来するそうです。略してカムエクと呼ばれています。過去に北大山岳部雪崩遭難事件や、福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件など、悲しい歴史もありますが、北海道では結構人気のある山です。登ってみたいと思っている人も多いはず!

今回は、クライミングやスキーでは無く、純粋な冬山登山です。冬山での生活術を学ぶならば、これが1番ですね。メンバーは僕が所属する山岳会の人達。総勢8人と大所帯。行程は3泊4日です。
まずは工事が中止され、もう開通する事の無い日高横断道路をひたすら歩き約6時間、日高山脈の奥深くへと入っていきます。道路を車で入って行けたら1泊2日で行けるのにな~。道路があるおかげでアプローチが楽になっているのも事実ですね。
2日目に尾根を登り始めます。大人数でラッセルを交代しながら進んでいくスタイルの登山は、賑やかで楽しいし、疲れたら変わってもらえるし、チームって素晴らしいですね!
静かな森の中をどんどん登って行きます。
そしてここが、この日のテント場。日高の国境稜線が見える、素晴らしいテント場でした。ここをベースとし、次の日山頂を往復です。酒を飲んでしまうので、写真が無いのですが、毎晩の夕食がとても豪華で、牛筋鍋や酢豚、チーズフォンデュにキーマカレー。自分で撃った鹿で作った、自家製鹿肉チャーシューまで出てきてました。米もアルファ米を使わない辺りが、北海道スタイルを感じます!量もすごくて、山行終わって体重測ったら、全く減ってませんでした。こんなに食料持ってこれるのも、大人数だからこそですね!
3日目、視界はそんなに良くなかったものの風もさほどなく、何とか頂上に行けそう。時折見える日高の細くて美しい国境稜線!写真で伝わるでしょうか?
稜線上は風を遮るものが何もないので結構寒いです。
結局山頂でも視界はありませんでしたが、三角点もあったし、ここが頂上のはず!ってな具合で、やっぱり視界って大事ですよね!?山頂行っても景色見えないとなんだか良くわかんないし。景色想像だけして帰ってくるの寂しいし。写真ただ白いだけだし。でも全員で山頂踏めて良かったです!!めでたしめでたし!

今回の1枚です。
PatagoniaのFitz Royです。ここで同じく旅の途中だった、メンバーの嶮村君夫妻と合流し新年を迎えました!この時は旅の途中に寄っただけでしたが、次回は絶対クライミングしに行きたい場所です!町も人も肉も素晴らしい場所でした。

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