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2019年10月2日水曜日

Vol.192 10月のカナディアンロッキーに出来ること。

久方ぶりです。谷です。
今バンフは雪が降っていてもう山の上は20−30cmの積雪があり、
これから本格的な冬の訪れを待つロッキー。

紅葉が終わり、雪がしっかりつく間まで、ちょうど少し中途半端な時期に入り、一般的な人にはクライミングもスキーもイマイチかなという感じになります。
11月になればアイスもスキーも基本的には出来るのでやはり10月頭から11月の頭は案外することがないという人も多くなります。

ですがこの時期だからこそ出来るといういいというものも実はあるのです。
ここでは僕が7年間住んでみてわかったことをシェアしてみたいと思います。

アルパインクライミングに行く。

冒頭の写真とともにメンバーのボブといったザイトガイストというアルパインルート。

実はロッキーの秋が適期。雪がまだ大きな斜面に積もっておらず雪崩の心配が少ない、雪庇や弱層もない。まだ日も長く、標高の低い場所ならビバークも楽で、アプローチは自転車やアプローチシューズでのハイキングになり快適です。標高の高い山は氷が発達しており、アルパインクライミングに適していると言えます。去年の春、デイビット・ラマたち3人の世界的クライマーが同時に亡くなったハウスピークの雪崩で記憶が新しいですが、ロッキーの雪は世界的に難しいので、春より秋という感覚になってきています。不確定要素と戦うアルパインは10月はおすすめなのは間違い無いでしょう。

映画祭に行く。
ヤムナスカの同僚で友人のラリー・スウが表紙の去年のフィルムフェスティバル


10月末から11月の頭にかけて、僕が今住んでいるバンフの街に毎年恒例の映画祭が開催されます。
その名もバンフマウンテンブック・フィルムフェスティバル。
1976年から開催されている世界でも最も古い映画祭の一つです。
毎年、登山界のスターが来るのも醍醐味。生で会えるのはいいですね。
ちなみに今年はライホルト・メスナーです。
ワールドツアーにはでないけど、素晴しい作品やイベントがあり、日本で見れないものにたくさん出会えます。
今年の目玉は、クライマーのための雪崩装備や啓蒙のイベントですね。
新しいスタンダードが示されるかもです。


南向きのエリアのロッククライミングへ出かける。

山の上は雪でも、岩場はRPのための気温くらい。

この時期は実はまだ登ることができ、最近開拓が進んでいるエコーキャニオンなら
5.14台や40m級のロングルートまで揃います。夏が一番いいロックの時期ですが、秋なら体が出来上がっているのでハードルートにトライもいいはず。



ドライツーリング。
プレイグラウンド、エルドラド、ドライブインなど、グロットマウンテンの麓に
たくさんのドライツーリングのエリアがあります。
ミックスやアイスのシーズンイン前にトレーニングとして行くのもありですし、天気にあまり左右されないのもいいですね。


氷河スキー、クーロワールスキー。
写真はネットより。

アプローチは板を担ぎますが弱層がないこの時期だからこそトライするスティープなクーロワールはたくさんあるロッキー。春は怖くて入れないですが雪がなくてもこの二つはできますね。

アイスクライミング。

おそらく世界で一番早くアイスクライミングができる場所です。
昨年はバンフフィルムフェスティバルに招待された友人とレンジャークリークという場所に10月最終日に行ったのでかなりの確率でできるはず。



カナダじゃないので最後になりましたが、もちろん、USトリップでヨセミテ、インディアンクリーク、ザイオン、スミスロック、そしてレッドロックなどベストシーズンのところに行くのもいいですね。

10月11月のカナディアンロッキーのこういう楽しみ方もありなんでは?

ちなみに僕は今年は日本に帰る予定です(笑)いないんかい!!って話ですが
ロッククライミングと友人たちに会えるのも楽しみですね。
オチがついたところでまた次回、では。

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