アロハ~
前回の自分の担当の番にサボってしまったのでここで挽回、3週で2回目の登場となる秋山が今回のブログを担当します。
テーマは”ガイドの1年ってどんなの?”です。
日本のサラリーマンであれば月-金仕事、ゴールデンウィークやお盆が休み、土日も休み、学校の先生であれば生徒と一緒、夏休みや冬休みは週5で出勤ってな感じでイメージが付きやすいかと思いますが、ではガイドっていう仕事、しかもカナダではどんな感じで1年を過ごしているのでしょうか?
この1年の過ごし方はガイドの資格によっても変わります。私の場合は夏はハイキング/バックパッキング、冬はスキーガイドをしております。これがアルパインガイドだととか、夏の資格しかない人とかは全く別の流れになりますので、あしからず。
ということで秋山の1年の過ごし方
冬シーズン
11月 サンシャインビレッジでのスキーパトロール
→ 05-06シーズンからスキーパトロールをしていますが、現在はパートタイム要員です。
シーズン頭のスタッフトレーニング、コースセットアップを手伝います。サンシャインは北米でも一番最初に開くスキー場ですので、10月末から仕事はあります。
動画: パトロールの研修風景
12月 各会社のシーズン頭の研修 + ロッジステイでのガイディング
→ 雪が十分山に溜まるこの頃は、各会社のスタッフ研修があります。最近は参加するのはチャッタークリークのみ。昔はいろんな会社で働いていたので、3社分のトレーニングに参加したこともありました。
12月中旬からは、キャットスキーでのガイディングか、日本から来たお客さんをヘリで入るスキーロッジにご案内なんかもしています。最近は年末年始はお客さんとロッジで過ごすことが多いですね。
動画: チャッターでの研修風景
動画: 日本のお客様とのバックカントリーロッジでの年越し
1月 カナダ人を連れて日本でのバックカントリーガイド
→ 以前のブログでも書きましたが、日本の雪は全世界から注目を集めております。カナダでガイドをしていると、日本に行きたい人にたくさん出会いますので、グループを集めて日本でガイドするわけですね。
詳細はVol54.なぜ日本に多くの外国人が?から
動画: 日本の旭岳の様子
2月-3月 チャッタークリークでのキャットスキーガイディング
→ これがメインの仕事なので、2週間入って1週間休み。こんなスケジュールで2ヶ月過ごします。14日間連続で滑るのでぶっちゃけ疲れます。
動画: チャッターでのガイディングの様子
4月 氷河スキー縦走のガイディング
→ 標高が高い氷河帯でのバックカントリーは寒さが緩み、日照時間が大幅に伸びた4月がプライムタイム。日本からのお客様がいらっしゃることが多いので、4月は縦走月間!
5月 サンシャインビレッジでのスキーパトロール業務
→ 標高2700-2100mに位置するサンシャインビレッジではシーズンが長いっす。フルで7ヶ月。といことでガイディングが終わってもまだスキー場は空いているので、スキー場に戻って仕事をします。これが6月末まで。
6月 バケーション!
→ 6月をこちらではショルダーシーズン(肩のシーズン)と言います。スキーはできないけどハイキングには雪が多すぎる、ってことでお客様もあまり来ないので、この時期に一気にリフレッシュタイムです。
個人的には、昔はこのシーズンに自分の山行に行ったり、かみさんと二人でバックパッキングなんて行っていましたが、子供ができてからは山でないビーチ(ハワイやメキシコなど)に出かけて、ダラダラします。
ぶっちゃっけ、頭と体をフルで活用する冬が終わると、精神ともに疲れるんですよね。なんでリラックス。
えっ今年はどこに行くのかって? 今の今、ハワイでくつろいでおりまーす! アロハ~www
6月下旬にはハイキングシーズンが始まります。
動画: バーケーションの様子
夏シーズン
7-9月 ハイキング/バックパッキングガイディング
→ ロッキーの夏はマジで短いっす。この3ヶ月で集中して働かなくてはいけないので、通常7月は20連勤以上が普通ですね。
ハイキングシーズンも大好きな季節の一つ
10月 少しハイキング + バケーション
→ 1週目でロッキーのハイキングは終了し、通常日本での営業周りをしています。子供がいなかった時代は、かみさんと二人でカナダ以外の場所によく旅行をしていました。
こんな感じでスライドショーして営業しています
上記11月に戻る
冬も夏もシーズン中は結構連チャンで働きます。今年の例で言えば、1月13日に2週間のガイディングを終え夜帰宅、1月14日に日本へ、1月16日からガイディング、3週間ガイディングしたあと、2月13日にカナダから日本へ、2月15日から2週間のキャットスキーガイディング。とか、夏だと7月は休みが1日しかないとか、そんな感じで働けるときに働くしかないのが、我々の業界の定め。それが辛いと思う人はガイドに向いていないですし、ガイドにもなれないでしょうね。皆こんなもんか、それ以上に忙しいです。肉体的なタフさはそもそもみんなある程度はあると思いますが、それ以上に精神的にタフなのがガイドさんでしょうね。
その代わり、6月と10月はガッツリ休むことができます。3週間の休みとかはザラです。私の場合は自分で会社やっているので、会計業務とかホームページテコ入れとか、営業活動とかがあるので、実際にはそこまでは休めないのですが、ガイディングをしない期間も結構あるわけです。
ガイドの仕事は山の中にいることができて、楽しいことが多いので素晴らしい職業です。しかも休みもまとまってとれるので、自分の山行に当てたり、家族サービスをしたり。まとめて働くことが、体力的、精神的に可能な人であれば、ガイドを目指すのもいいかも?ですね。
ということで、これがカナダでの冬、夏資格を持っている人間の1年でした。
日本のガイドさんはどんな1年を過ごしているでしょうか? 興味ありますね。
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