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2017年10月24日火曜日

Vol.95  秋の剱岳 チンネ左稜線

こんにちは。星野です。
北海道は各地で初雪が降り、いよいよ冬が近づいて来ました。そろそろスタッドレスタイヤに交換する時期です。タイヤ交換をすると、自分の中でようやく季節のスイッチが切り替わる気がします。そろそろ夏のクライミングは終わりですね。今年はどんな冬になるのでしょうか?楽しみです!

今回はリンクアップメンバーの剣村君の地元、富山県の剱岳。飛騨山脈の北部、立山連峰にある標高2,999mの山で、山岳信仰の対象として有名な山ですが、日本では数少ない氷河が現存する山でもあります。さらに麓の立山駅には国立の登山研修所もあり、日本のアルピニズムの中心地でもあります。

僕は毎年秋に、本州のバリエーションルートを1つ登りに行きたいと思っていて、今年は剱岳のチンネ左稜線に行ってきました。パートナーはリンクアップ名誉顧問のK玉さんと、その友達のK村さん。群馬のKKコンビです!チンネとはドイツ語で「切り立った尖塔状の岩峰」。その名の通り、シュッと尖った岩峰が美しい良いルートでした!

 
1日目はアプローチ。室堂から出発し、別山乗越を越え、剱沢へと下っていきます。9月でも大量に残る雪渓、氷河がある意味が解る気がします。


最後に長次郎谷を登って行けば、この辺を登るためのベース地になる熊の岩です。立山では「谷」を「タニ」と読まずに「タン」と読むそうです。なのでこの谷は「チョウジロウタン」と読みます。「谷君」も、立山に来ると「タン君」になる訳です!

そしてここが、熊の岩のテン場。雪渓と岩に囲まれて、何だかBugabooのApplebeeを思い出しました!日本にも良い場所が沢山あるなぁ~って思いました。

2日目。早朝からヘッドランプでスタート。少し歩くと谷に日が差し込んできました。

今日の先行パーティーは北大の山岳部の3人組!話していると、北海道でも会った事があり、何だかテンション上がりますね!各地からみんなが登りに来るって事は、それだけ良いルートって事です。クライマーの狭い世界、僕は好きです。







ルートは高度感といい、露出感といい、とても素晴らしく、このルート3回目のK玉さんも満足そうな顔!天気も良かったですからね!



本当に最後まで天気も良く、最高の秋のクライミングを満喫出来ました~!

時間もあったので、ちょっと足を延ばして剱岳の頂上へ。やっぱりゴールは頂上でしょ!

入山前には、剣村君宅にもお邪魔させてもらって、元気で頑張ってる話も聞けました。最近、狩猟の免許を取得したらしく、近い未来、剣村君の狩猟の記事を読むことが出来るかもしれませんね!?

今回の1枚です。
熊の岩でApplebeeを思い出したので、Applebeeにします。ここは氷河と岩に囲まれた最高のテン場です。ベストシーズンは7月、8月。世界中からクライマーが集まるテン場ですよ!

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