チーム「Link∞UP」は日本と北米の‘愉快で有益な’「マウンテンライフ」情報を日本と英語圏において共有をすること。 その生活を‘一生懸命楽しんでいる人達’のコネクション強化を図ることを目的に活動しています。 日本や北米でのマウンテンライフについて情報の欲しい方や私達に興味のある方はお気軽にご連絡下さい。

2019年6月30日日曜日

Vol 180. カナダの山岳救助の費用について。


こんにちは。2週連続で谷です。
今回は日本とカナダの山岳救助にかかる費用の差について少し掘り下げて見たいと思います。

海外で登山しようと思っているあなた。カナディアンロッキーにアイスクライミングに行きたいな、またスコーミッシュにクライミング、バカブーでアルパインクライミング、レベルストークやネルソンでバックカントリーやヘリスキー行きたいなんて思っているあなた。

もし事故があった時ってどれぐらい請求されるのか、心配ですよね。海外ならなおさらです。カナダだとどれくらいかかるのか考えたことありますか?

答えは…。



場所によって異なります。

国立公園内で入園料を払っていた場合無料です(例外あり)。
これすごいですね。無料かよ!って話なんですが、無料です。

国立公園内で起こった事故は国立公園局の山岳救助隊が出動しますので公園の入園料払っていた場合、ヘリコプターも含め無料。国立公園で山する場合みなさん払いましょう。山岳保険払ってるのと同じです。

しかも安い(大人 $9.80/一日 $67.70/一年)ちなみにほとんど登山やクライミングはバンフ・ジャスパー国立公園内でこと足りますし、ロジャースパスでバックカントリースキーしたいこれもグレシャー国立公園です。6日以上いるなら一年パスがお得。

医療費や救急車代は含まれませんのでこれに関しては海外保険入ってきてていいと思います。

では国立公園以外の州立公園に分類されるスコーミッシュやバカブーは?って話ですが。
これも無料です。
またすごい。BC州の政府が多額の予算をくれていますのでヘリコプター含め無料です。

ただ救助隊は国立公園の救助隊と違ってボランティアですね。日本の遭対協と一緒なので地域によってムラが相当あります。ヘリコプターもそれ用に準備されていませんのであんまり期待しないでくださいね。これは日本と同じです。

富山、長野、岐阜など山岳県では県警防災共にヘリコプターを擁していますし県警救助隊が来なくともボランティアのメンバーも強力です。山岳ガイドや、山のプロがメンバーの中核にいますのでレベルは高いですね。

ですが他の地域では役場の山もやったことない方が役職上、救助隊を兼任していたり農家の普通のおじさんがやっていたりしますので、これカナダも一緒です。なのでマイナーなエリアに行こうとしてるあなたそこは考えておきましょう。

あとちなみにこれには落とし穴があって、商業登山やガイド登山だとBC州では請求されます。なのでちゃんとしたガイド会社に頼んでおいたほうがいいですし、事前に確認しておきましょう。

ちなみに国立公園や州立公園でガイドする場合パーミット(許可証)が必要です。日本人ガイドが取得するのは英語のため結構大変です。事故があった時、救助費用、ヘリコプター費用、さらに罰金なんてことになったらすごい大変ですので、必ずちゃんとした会社に頼みましょう。

ちなみこのメンバーの中だと

僕(ACMGアルパインガイド)
秋山(ACMGスキーガイド)
山田(ACMGアプレンティスロックガイド)

は資格を擁していますので、ちゃんとした保険にも入れています。自分たちだけでは不安な方は是非検討して見てください。




ちなみに今回写真は全てインターネット上のアルパインヘリコプター様のWebサイトから貸していただきました。

さてヘリスキーやキャットスキーですが、これも原則として無料です。なぜなら、彼らの会社自体がヘリコプターや雪上車を擁している、またはリースしているからです。すぐおろせますし、自分たちガイドが起こした事故なので、よっぽど悪質なことしない限り基本請求はないそうです。

ちなみにヘリスキー会社同士で有事(特に雪崩)の時は助け合いますので、ヘリも何台も来ますのでかなりすごいです。


北米ではホイストオペレーションではなく未だにセンタースリング(こちらではロングラインレスキューという)が主流。複数を一緒に釣り上げれるこの方法は効率かつ早い。

まとめると、

<日本>

県警ヘリ、防災ヘリ:無料。
民間のヘリコプター(現場からのピックアップはできない、山小屋やヘリポートがある場所のみ):有料。
県警山岳救助隊:無料(ただし遺体捜索や行方不明などは長く出動できない。忙しいという理由と無料だから)。
民間(遭難対策防止協会):有料。

<カナダ>

国立公園 :ヘリコプター、救助隊共に無料(国立公園は入園料を払う必要あり。払っていないと請求されるケースあり)。

州立公園 :
BC州:ヘリコプター、救助隊共に無料。技術の差はあり。(ガイド登山は請求されるので会社が保険入っているか確認する必要あり)
AB州:カナナスキスやゴースト(有名なアイスクライミングエリア)無料。その他不透明(請求されるケースあり)

国立、州立公園以外 :
BC州:ヘリコプター救助隊共に無料。ヘリスキーなどはセルフレスキューできるヘリコプターを擁しているのでこれも無料。
AB州:不透明(リモート行く場合保険入っておきましょう。)

以上です。

じゃ最後にカナダでどうやって救助呼ぶのって話ですが、それは先日、ユージさんが書いたブログに全てが書いてます。リンク貼っときましたのでもしよければ。

ガイドを雇うか、衛星の器具を買うか買わないかは貴方次第です!!

2019年6月23日日曜日

Vol.179 Mtアンドロメダ カナディアンロッキーの登頂 その13



ご無沙汰してます。谷です。
今年の5月は少しだけですが、スコーミッシュに行ったり、スカハに行ったり
自分のクライミングに集中できる充実した時間を過ごせてます。
なぜなら、もう夏に受けるガイドの試験がない、そしてカナダに来て7年、初めて就労ビザの心配のない夏(これの更新にはすごい時間と神経を使う)を迎えているからかもしれないです。
さて、そうは行ってももうすでに6月終わりで、ガイディングシーズンは忙しいの一言。
今回は、その中でもロッキーのクラシックルートの一つと言われる、
Mtアンドロメダ(3450m)のスカイラダー(天空のはしご?)というルートをご紹介します。
この山はコロンビアアイスフィールドセンターという、観光なら誰もが必ず行っている山域にあるピークに一つなのでアプローチの説明は省きます。

写真の真ん中の山がアンドロメダで、右側のスカイラインの氷雪壁を登るルートです。
氷河と急峻な雪氷壁のクライミング、まさにロッキーのクラシックですね。
自分では氷河の山はまだという方は、今までの登頂ブログを読めば沢山のいいピークがありますし、バウンダリーピークはこの山にトライする前にうってつけの山なので、ぜひ数日キャンプして色々登ってもいいですね。
過去のブログはこちら↓

Mtランドル
Mtヤムナスカ
バウンダリーピーク
ハーリンピーク
バカブー イーストポスト
ロダーピーク
テンピークス Mtリトル
ウィルコックスピーク
Mtバルディ
ワプタ Mtトンプソン
Mtアシニボイン
ウィンドタワー

さてマップも載せておきます。
黄色いラインがアプローチなので地図のアプリをダウンロードするかマップを買って
見てくれれば一目瞭然。
下降は山頂から北側のアサバスカ側か同ルート下降もできるのでラインはあえて消しておきました。
全部わかってたら想像力が掻き立てられないですよね。


黄色のラインですからね。ちなみにパーキングは観光バスのゲート手前に止めましょう。
古いガイドブックでは中まで入れるとありますが、今はできません。
数年前、外国人旅行者が中まで入って問題になりました。ちなみに残念なことに日本人クライマーでした。ローカルルールは結構変わりますので、現地で情報を収集するか、僕らに尋ねてもらえば最新の情報が手に入ると思います。




さて写真を見ていきましょう。
モレーンの長いアプローチをこなせば、氷河の末端に出ます。
後ろに氷河観光バスの道が見えてますね。
ちなみにここまで2時間ほど。


これもうスカイラダー登ってます。50度前後の氷雪壁です。切ってもいいですし、状況によってはスクリュー入れながら同士登攀もいいと思いますね。
眼下にはアサバスカ氷河。
見づらいですがアイスフィールドセンターやパークウェイの高速道路も見えます。
ちなみに近年このルートは滑られたりもします。
もはや、滑り手にとっては素晴らしいスロープでもあるのです。ぜひトライしては?


ここまで来るとアルバータ州最高峰のMtコロンビア(3747m)見えます。
これが本当のコロンビア大氷原。でかいですね。
面積的には名古屋市よりでかいんですよ。
観光バスからはもちろん見えないです。この景色。
頂上稜線は基本的に歩きですが視界の悪い時の雪庇踏み抜きは注意が必要です。
眺め最高ですね。


この時は下りはアサバスカ側に下りました。
見えているコルから30mロープ 懸垂4回で氷河へ。
ステーションはありますが、ハーケンとナッツは補強できるように持って行ってください。
ちなみにロッキーの山は全てヨーロッパより長く険しいです。
理由は二つ、アプローチのロープウェイや山小屋がない。
そのおかげで登山者が少ないため、登山道が安定しない。
なので元気なうちにやったほうがいいです。ヨーロッパは60代後半でもいけますが
カナディアンロッキーは早ければ早いほうがいいと思いますね。


ロッキーのおすすめスカイラダー。
ぜひMtアンドロメダにトライしていかがですか?
不安な方はガイドを頼めば安心安全ですよ。




Vol.178 イランからのハワイ

優秀な日本のパスポート

ここに穴の開いたパスポートがある。カナダ以来約5年ぶりの海外旅行に行くためにパスポートを更新したため、必要なくなったパスポートである。ビザなしで訪問できる国数、信頼度ナンバーワンともいわれる日本国の偉大なパスポートである。もちろん、USA にも行ける。当然ハワイにもだ。しかし、これには1つの欠陥があった。



イランへの渡航記録である。通常、日本のパスポートを持っていれば、アメリカへはビザなしで行ける。ただし、事前に ESTA(電子渡航認証システム)という申請をしておく必要がある。名前やら住所やら個人情報を打ち込み、20 分ほどで手続きができ、早ければ直後に許可が下りる。ウェブサイトでは出国の 72 時間以上前に手続きを済ませるべし、と書かれている。



正直、まぁ余裕だろうと家でプラレールを組み立てたり、瑞牆のボルダーを訪れたりと出発直前まで呑気に過ごしていた。そして、5/26 にパスポートを受領した。結婚 10 周年のハワイ旅行、出国 10 日前である。で、一応その日のうちには申請をした。


結果、却下された。


は!?

だって、4年半前カナダから入国してるのよ!
前回は問題なく入れたし、あたし二度目なのよ、アメリカ!

懐かしの Devil's Tower

はい、問題は 2012 年のイランへの渡航歴でした。

それも、この渡航歴が問題になるようになったのは 2016 年以降だそう。だから2014年の入国は問題にならなかったのです。以下、在日米国大使館・領事館のページから引用します。

#ESTA 申請に関する注意事項:日本を含むビザ免除プログラム参加国の国籍の方で、2011 年3月1日以降にイラク、イラン、スーダン、シリア、リビア、ソマリア、イエメンに渡航した方はESTAを利用できません。渡米前に早めにビザを申請することをお勧めします。

結論:ビザの申請が必要だそうです。

具体的な流れは、ウェブサイトで必要な情報を入力し申請(ESTAより求められる情報量が多く、所要時間は一時間弱)、大使館での面接を予約(ここまではウェブでできる)、面接してビザが下りればパスポートを預ける、返送。

10 日でできるのか、これ??

しかも、申請にはお金(USD160で18,400円)がかかります。ESTAの 14 ドルに比べれば 10 倍以上で、最悪間に合わなくても返金はありません。一方、子供を含む3人分の航空券代・約 25 万円はキャンセル、変更不可で、払戻もほとんど期待できません(ホテルは直前までキャンセル可能)。

2012 年のイラン

難易度はかなり高そうです。現実逃避をするため、しばし 2012 年のイラン訪問を振り返ってみましたが...前職での海外出張だったので、大した記憶も記録もありませんでした...。

PUMAならぬROYAL TIGER

そもそも ESTA 申請時に「2011 年3月以降にイラン etc. に行ったことがあるか?」みたいな設問があって、「はい」を選択したときに警告文みたいなのが出ていたので、ヤバい気配はあったのですが、そのままの内容で申請してしまいました。イランの査証が貼ってあるパスポートには既に穴が開き(冒頭の写真)、今はまっさらなパスポートを持っている以上、渡航歴はバレなかったような気がしないでもなかったのですが...今となってはダメですね。それに、アメリカ相手に嘘はいけません(コワい)。

その夜考えられた選択肢は、以下の3つでした。

  1. アメリカへの渡航を諦め、航空券代は放棄して国内旅行にする
  2. 私だけアメリカへの渡航を諦め、妻子二人旅をしてきてもらう
  3. 最後まで諦めずにアメリカを目指す

話し合った結果、2.は妻がしんどいので無理。1.を最終手段としてできるだけ3.で行くということになりました。ただ、間に合わなければさらに損失が大きくなるだけなので、翌日大使館に問い合わせることにして、とりあえず寝ました。


翌日、アメリカの祝日(戦没者追悼記念日)のため、大使館はお休みでした。

が、ウェブ上でできることはやっておこうと申請手続きをあらかた済ませ、あとは 160 ドルの決済をするだけ、というとこまで持って行きました。そこでようやく面接の可能な日が専用サイトに表示されるのですが、その日付は 6/6

それは、出国予定日の翌日でした...。

家庭内は重苦しい雰囲気に包まれました。


結論から申し上げますと、ハワイには行くことが出来ました。

次の日に改めて確認したところ、データが更新され、その日の翌日の 5/29 には面接が可能になっていたので、速攻で支払いを済ませて面接を予約し、半日の有給休暇をもらい、翌日大使館に赴き、面接に無事合格したのです。

面接官:「何しにイランへ行った?」

私:「仕事で井戸を掘っていたのよ」

面接官:「何を掘っていたんだい?」

私:「天然資源よ」

面接官:「武器を製造するための資源じゃないよね?」

私:「はっはっはっ、ノーウェイ」

というやり取りを覚えております。私は、しがない一市民であり、それも今はほとんど山や岩や雪にしか興味がない、善良なるそれなのであります。そんな私に、おぉ、グレート・アメリカは再び訪問の許可を与えて下さったのです。帰り際に「郵送間に合うよね?」と何度も念押ししたことは言うまでもありません。

そして、出発の3日前、ビザが貼られたパスポートが戻ってきました。


正直なところ、ハワイなんて別に行きたくもありませんでした。

本当に自由な時間が一週間もあり、パートナーもいるのであれば、廻り目平キャンプ場や瑞牆山自然公園に一週間滞在する方がずっと楽しいに決まっているし、お金もあまりかかりません。それに、最近は遠出することに対して億劫になったり、後ろめたさを感じたりするようになってきました。食べ物も、楽しみも、地産地消が正しい生き方のような気が、なんとなくするのです。

まぁ、子供が生まれて気軽に海外に行けるような、時間的、金銭的余裕が無くなっただけかも知れませんが。

それでも、こういう逆境に晒されると「行くしかない」という気持ちにさせられました。


実際に行ったハワイは物価が高く、ご飯も特段美味しくなく、日本のように安くて美味しく、バラエティに富んだ外食なんていうものもありませんでした(私見)。この写真は滞在初日に食したロコモコ(ご飯にグレービーソースかけてハンバーグに目玉焼き乗せたやつ)なのですが、これだけでもう外食はやめにしたいくらいのショックを受けました(悪い意味で)。

ワイキキエリアのグルメランキングでは丸亀製麵が2位だったし、ここには安くて美味いものはそうそう無いか、ビギナーには見つけられないのでしょう...。お金をかければそこそこ美味しいものにありつけますが...。


日本人も多いです。観光客だけでなく、住んでる方も多く、日系の方でなくても片言の日本語を話せます。便利ではありますが「外国に来た感」は薄め。山は熱帯で鬱蒼としており、ここオアフ島に高い山はありませんが、一応ワイキキを象徴する山?ダイアモンド・ヘッドには登っておきました。


あと、ハイキングに出かけた滝の近くに1/9サイズのK2がありました!
登山道もあるようで、これはちょっと登っておきたかったと、後からその存在を知って後悔しました。

今回は元々家族旅行。旅先の選定は、3歳の子供と安心して家族旅行できる、という目線で行われました。しっかりとしたインフラがあり、治安が良く、フライト時間が短めで、感染症や衛生面の不安が少なく、6月でも天候が安定しているということで、ハワイとなった訳です。正直、本当はネパールとかチリとかキルギスとか、行ったことの無い場所に行ってみたかったのですが…。


おそらく、オアフ島はクライマー同士のカップルではまず行くことの無い場所でしょう。マニアックな沢ヤさんとかであれば、もしかしたら...ありなのかも知れませんが。しかし、山をしないパートナーを持ち、子供がいて、ハワイにどうしても行かなければならない、そしてあなたがハワイ滞在中に一日くらいはどうしても登りたいどうしようもないクライマーの場合、Waimea Bay のボルダーだけはあなたの味方です!


下地が砂なのでクラッシュパッドが不要で、課題が複数あり、難易度は二段くらいまで。初中級者にはもってこいです。しかも、ビーチなので妻子が浜辺で遊んでいる隙をみつけて登ることができます。ただ、海は遠浅の反対ですぐに深くなるやつなので、私のようなカナヅチや子供には不適です。

興味のある方は、ここにトポがあるので見てみてください。私は下の動画に触発されて Chicken Wing という V3(3~4級)に取り付きましたが、見事に敗退しました(笑)。ロクスノ #55 でジャック中根氏によりオアフ島のボルダーが紹介されていますが、他のビーチにも V10 くらいまでの課題があるようです。

相変わらず文句の多いカネイワがお送りしましたが、オアフ島は良いところです。是非行ってみてください。そして、その際は是非早めにご準備を進めてください!特に、あなたがアメリカと敵対する国々に滞在したことがある場合は...。

これからも世界が平和で、のんびりと自由に山や沢や雪山で過ごせる世界でありますように。それでは、アロハ~。

2019年6月14日金曜日

Vol.177 ジャスパー国立公園トリップ「若者はロッキーに来て山へ登るべし」

大展望の氷河を歩く

 こんにちは。山田トシです。今年のロッキーの春は例年になく天候が悪かったです。自分のコンディションは良かっただけに残念でした。5月に入ったらガイドトレーニングをすると決めていたので、自身のクライミングは早々に切り上げて黙々とトレーニングの日々を送っています。
 春といえば出会いと別れ。別れはありませんでしたが(基本メンバー変わらず)、今年もロッキーの大自然に憧れてやってきた若者との出会いがありました。
彼らの「モチベーション」と「元気」は自分のトレーニングにもプラスになります。「じゃあ山行くか?」ということで連休を利用してジャスパー国立公園へプチトリップへと出かけました。
距離はあるけど以外に近い
川の左側にジャスパーの街があるんだが、自然が大きすぎて分かり辛い

ジャスパー国立公園はカルガリーから4時間半ほどの距離。ロッキーの山々が美しいコロンビアアイスフィールドパークウェイを北上して向かいます。ジャスパーは標高1000m弱と少し低く気温も暖かいので、春の時期にお勧めです。今回はヴィクトリアデイという連休中でしたが、バンフ、キャンモアエリアに比べると空いており、のんびりとした時間を過ごせるのもいいですね。

ロープは若者に担いでもらう

「All Chalk No Climb 11a」
Must do it!

初日は生憎の雨。写真はありませんが、ジャスパーの街を散策した後に、キャンプ場でクレバスレスキューの練習をしました。今回の目標は「氷河登山」が目的だったので、必須の技術です。今後を見据えた「コーチング」というトレーニングも兼ねてこれはこれで有意義な時間でした。
2日目は身体が岩を求めていたので、街から10分のロックガーデンという岩場へ向かいました。ジャスパーのクライマー人口は少ないのであまり期待はしていませんでしたが、これが大正解。とても良質な石灰岩のクライミングをすることができました。「All Chalk No Climb」という11aのルートは最高にお勧め。名前も洒落てますが、クライミングはグレードもだけど内容がもっと重要ということを教えてくれる効課題です。連休だというのにほぼ貸し切りで楽しむことができました。

キャンプのおススメはホットドッグ。簡単で上手い。

岩場には誰もいないのにキャンプ場はほぼフル。ジャスパー国立公園内には予約ができるキャンプサイトと予約ができず早い者勝ちのキャンプサイトがある。予約キャンプサイトは全部合わせると700サイト以上あるのに予約は取れませんでした。流石、アウトドアのメッカですね。イチかバチかで早い者勝ちの「Kerkeslin」キャンプサイトで寝床を確保することが出来ました。薪もタダでもらうこともでき、とても快適なキャンプを楽しめました。夏のロッキーでキャンプを考えている人は3カ月~半年前には予約することをお勧めします。

マウントアサバスカ

ロープを結び合い、氷河登山の始まり

最終日は今回の目玉である氷河登山。コロンビアアイスフィールドにあるマウントアサバスカ(3491m)は氷河登山で最も有名な山でしょう。ロッキーに観光で来たことがある人ならば、一度は目にしているはず。氷河までのアプローチも道路から1時間程ですぐに氷河へ取り付くことができます。今回のメンバーの一人はアイスクライミング初めて、クランポンを付けるのが2回目というド素人でしたが、持ち前のガッツと体力で何とか登頂することができました。寒かったですが、コンディションも最高と言える状態でクレバスや雪崩など不安要素は全くなく、登山そのものに集中できた素晴らしい一日でした。氷河登山の難しさはコンディションが絶えず変化すること。その変化を見極めて、正しく技術を使い、安全に登山をする。シンプルですが、とても奥が深いです。

サミットショット
 頂上では自然と笑顔が出ますね。ここから見える景色が気になる人は是非チャレンジしに来て下さい。たった2泊3日でロッククライミングもキャンプも氷河登山も出来てしまう夏のカナディアンロッキー。
 特に時間のある若者よ。登山に必要な技術を実体験として学ぶことができる環境がここには揃ってる。是非ロッキーに来て山へ登ってみて欲しい。










2019年6月7日金曜日

Vol.176 百姓のオフ

こんにちは、富山から劔村がお届けしています。
先日まで雨が全く降らず大地が干上がるほど乾燥していましたが、天気予報にも雨マークが目立ちはじめ今年の梅雨入りが見えてきています。
恵の雨で山では新緑が濃くなり、川には多くの山水が流れるいい季節になってきましたね。

そんな中、農業に全力投球をしていて山や川から遠ざかった日々を過ごしております。
今回は農閑期である冬にスキーだけでなく何をしていたのか、そんな話をしてみようと思います。

ブドウ屋になることにして4年目、独立して2年目を過ごしておりますが昨年12月に機会があってオーストラリアへ行ってきました。
ブドウ栽培が盛んで、いつもお世話になっているワイン生産大国でもあります。
ブドウ栽培の現地視察と遊びを兼ねて旅してきたことを写真多めで書いてみようと思います。


 まずは旅の準備について、ジェットスターを利用したんですが初LCCということでオプションで価格が高くなってしまうので切り詰めて行くことにしました。
預け荷物、手荷物の重量制限など全てに追加料金が発生するため、無料である手荷物7kg以内で行くことにしました。なのでクライミングシューズなどが入る余地はなく、生活用品だけでギリギリです。季節が真逆なので日本ではギリギリ寒さに耐えれオーストラリアでは防寒着にということで薄手のダウンとレインジャケットで行動していました。
オーストラリアでは12月が初夏のような時期になります。


早速オーストラリア、ブリスベンから入国し南下するルートでシドニーとメルボルンにも行ってきました。
もちろんコアラを見るのも今回の目的の一つでブリスベンには保護施設を兼ねた動物園がありますのでオススメです。


着の身着のままのようなスタイルで行ったので、アウトドアの活動は主にトレッキングをしてきました。乾燥した大地を想像していたのですが、オーストラリアもカナダと同様に国土が広く東海岸には山があり緑の大地が広がっていました。

そしてトレッキング目的で訪れたBlue Mountains National Park、シドニーから電車で行くことができます。駅から公園までは徒歩でブラブラ、小さな田舎町です。



 ツアーなどで訪れる人も多く展望台からの景色だけでも迫力があり一見の価値ありです。
それだけではという人にはトレッキングコースが多数用意されていました。
200mほどの切り立った大地の段差が有名な場所ですが、上から下におり周回して行くトレイルがあったのでそちらを半日のんびりと歩いてきました。

雨の降らないオーストラリア、イメージはそうでしたがここは水に溢れ豊かな森がどこまでも続いています。


鳥が多くいるのでバードウォッチングにも良さそうなところでした。

公園内にはケーブルカーがあったりと、国立公園だけど遊園地のような部分もあるところです。


場所が変わってオーストラリア東海岸の南端にあるPort Campbell National Parkに行ってきました。ここでは平原の先で突然、崖から海へ出るところでグレートオーシャンロードという海に面した道路を通って景観を楽しむことができます。メルボルンから多数のツアーが出ていました。


下に降りることができます、海岸に沿って遊歩道があるので海を見たり反対の平原を見たりと散策することができます。海に入るには寒すぎる気温です。

少し離れると巨木の森が広がりユーカリをはじめシダ植物など湿気のある森が広がっています。

ここからはお酒の話を。
オーストラリアではクラフトビールブームがきているようで、もちろんワインもよく飲まれていますが街中に多くのクラフトビール工場があります。タップ併設、食事ができるところもあったりとビール好きには天国のような国です。そしておしゃれ、規模も大小様々なので公共機関を利用してビール屋巡りもおすすめです。



物価が高いことと酒類も高めなので豪遊はできませんが、ハッピーアワーを活用して楽しむこともできます。


 ワイナリーにも数件行ってきました、日本と違い広大な畑でどこまで行ってもブドウ畑で大産地を目の当たりにしてきました。
もちろん試飲もできます。色々試すとどうしても泥酔してしまいますが、ドライバー付き一日ツアーがあって便利です。ビールもいいけどワインも美味しい、いい国です。
久しぶりに南国でのクリスマスツリー、南半球ならではの楽しみ方がたくさんあります。また機会があったらレンタカーでアウトドアエリアを探索してみたいと思います。


最後になりましたが、近い将来の初収穫を目指して畑仕事に全力投入中です。
皆様も体に気をつけて来たる夏を楽しみましょう!