チーム「Link∞UP」は日本と北米の‘愉快で有益な’「マウンテンライフ」情報を日本と英語圏において共有をすること。 その生活を‘一生懸命楽しんでいる人達’のコネクション強化を図ることを目的に活動しています。 日本や北米でのマウンテンライフについて情報の欲しい方や私達に興味のある方はお気軽にご連絡下さい。

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2019年11月8日金曜日

Vol.197 盛り上がりを見せるロッキーのアイス、ミックスクライミング

バーチャルリアリティーを登るボブ
こんにちは。山田トシです。
10月に入りいつも通り毎週の休みにはアイスやミックスクライミングに出かけています。
今年のロッキーは現時点では当たり年と言えるでしょう。
ほぼ毎日と言っていいほど熱心なローカルクライマー達がファーストアッセント(初登)の記録をSNSに挙げていたり、滅多に凍らない滝を登っていたり、あそこも行きたいけどここも行きたい状態で休みが足りません。
一昔前までは滅多に凍らない幻の氷と言われていたバーティアルリアリティー。昨今は毎年凍りレア度も低めになってきましたが、シーズン初アイスには申し分ない相手でとてもいいクライミングが楽しめました。

バーチャルリアリティーをダウンクライム中のボブ。左がマーチンソンフォール(WI4+)と右バーチャルリアリティー(WI5+)マーチンソンエリアはアプローチも1時間弱、アバランチハザードもそれほど高くないので、お勧めです。
こちらはボブが狙っていた壁。
去年からボブが狙っていた壁にも行ってみました(手前のクーロワール)が、行詰まり途中敗退でした。つい先週にカナディアンが真ん中のラインを初登していました。残念!!

初めて訪れたプロテクションバレー全景(写真はフェースブックより)
昨年辺りから記録を見るようになったキャッスルマウンテン西側にあるプロテクションバレーにも足を運んでみました。アプローチは雪の少ないこの時期で約4時間半くらい。節理もしっかりしており、壁の傾斜も垂壁よりやや緩い感じでアルパインクライミングの対象として見ると素晴らしい壁でした。私が登っていた時に、別のパーティーは楽しそうにニューラインを登っていました。これまた残念!!

こちらが私の登った一番見栄えのするアイス。ダートバグドリームス(WI4+)。パノラマ写真の9番です。
左に垂れてる氷もそそられーますねー。
下山の一コマ。すっかり日の入りが早くなってしまいました。夕日にマウントテンプルが映えますね。
ここ一か月くらいでロッキーのアイス、ミックスルート合わせて10以上のニューラインがローカルのクライマーによって誕生しました。カナダに来て5年以上経ちますが、こんな状況は今までになかったように思います。ちまたでもアイスクライミング流行ってるんじゃないか?説が出てるほどです。今年はたまたまアイスの当たり年だからなのか。クライマーのモチベーションが爆発してブームが起きているのか。どちらにしろ自分も負けてられん!!と思わされます。
ローカルクライマーの一人として、この盛り上がりの一端を担えるようなクライミングをして、充実したシーズンにできればと思います。

2019年8月16日金曜日

Vol.185  ロッキーでリッジクライミングしようよ 「マウントロレッテ編」


カナナスキスカントリーを一望
皆様、ご無沙汰しております。山田トシです。
私事ながらつい先日、無事に永住権を取得しました。応援して頂いた皆様ありがとうございます。これからもカナダで楽しいアウトドアライフを送り、発信していきたいと思います。そしていつでも遊びに来て下さい!!

今回のお題は「ロッキーの爽快リッジクライミング」。
ロッキーのクラシックなクライミングルート(ガイドルート)は日本と同じくリッジ(尾根、岩稜)を登って行くものがほとんどです。
どのクラシックルートを登っても、「適度に整備されていて登りやすい」、「高度感、景色は抜群」、「ライト&ファストが実践できる」、「総合力(体力、クライミング技術、氷河技術、アイスクライミング、ルートファインディングなど)が必要で満足度が高い」、「頂上に立つのは最高」、「もっと日本人にも紹介したい」と感じています。

そんな素晴らしい夏のロッキーの魅力を氷河もなく、比較的手ごろなカナナスキスカントリーにある「マウントロレッテ・サウスリッジ」の山行を通して紹介します。

マウントロレッテ全景
赤線が登攀ラインで黒線が下降ライン(山の裏側を通り手前に下りてきます)です。ちょうど山をぐるっと一周してくる形になるので、充実感大。


久々の渡渉。思ったより深かったけど、天気も良く気持いい。


渡渉の後はやぶ漕ぎを少しして、気持ちの良い草原地帯を登る。30分も歩くとこの景色。


写真 Shigeo Hattori

クライミングギアを付け、リッジクライミングの始まり始まり。


写真 Shigeo Hattori
序盤は緩やかな岩棚を登りウォームアップ。


クライミングらしいクライミングをすると徐々に高度感が出てきていよいよ今回のハイライトに突入していく。

写真 Shigeo Hattori

ここからは岩稜を辿っていく。

高度感たっぷりのナイフリッジ



これでもかと露出間たっぷりのリッジクライミングが続く。


頂上が見えてくるも立ちはだかるフェース。

写真 Shigeo Hattori

登山靴でのクライミングも今となっては新鮮。

写真 Shigeo Hattori

冒頭に説明した通り、この絶景。ぜひ多くの人に紹介したい。


写真 Shigeo Hattori

どんどん青空に近づいて行く感覚に襲われる。


いくつものナイフリッジを超えた先には360度の大パノラマ。


使用したギアはこれだけ。シングルロープ60m 1本、キャメロット0.3~1とスモールナッツ少々、アルパインドロー3本、安全環ビナ5、確保器、5mの捨て縄、ナッツキー。

しっかりとした技術さえあれば、ロッキーのどのクラシックルートも軽量なギアでライト&ファストを実践できる。


下りはロッキーならではのスクリースロープを滑り下りる。

登ったマウントロレッテを振り返り充実感に浸る

カナダの夏は日が長い。街に繰り出し、太陽の下ビールで乾杯すれば最高の一日間違いなし!!
ロッキーの夏も残りわずか。来年は是非夏のロッキーに遊びに来て下さい!!ではまた。

参考時間
10時10分 駐車場発 12時 岩稜取り付き 16時 頂上 19時15分 駐車場着

ガイドブック
Rockies central Vol.2 [David.P.Jones] P.79
Selected Alpine Climbing in the Canadian Rockies[Sean Dougherty] P.36








2019年4月24日水曜日

Vol.170 アルパインクライミング反復トレーニングの重要性「現在のアルパインクライミング」


スリップストリーム(Ⅵ,WI4,950m)
正面壁右端のセラックから垂れた氷を登る
こんにちは。山田トシです。
4月初旬は意外にも天候が安定し、今まで登りたいと思っていた「スリップストリーム」があっさり登れたりして幸先良かったが、ここに来て完全にロッキー負の天候サイクルへと入ってしまった。本来ならば1000m切り立った壁の中でクランポンをカリカリ言わせ、寒さに震えながらのビレイやビバークをして、山の頂上を目指しているはずだったが、今は大人しくこのブログを書きながら何とか1本でも大きなクライミングがしたいとモチベーションを保っている。今年の冬も自分のクライミングをしながら、アルパインクライミングのトレーニングに対して気持ちの変化があったので、それを書きたいと思う。

自分の中でクライミングから得ることのできる楽しみは2通りある。1つは所謂コレクター的な部分で、今まで目標にしていたり、登りたいと思っていたルートや山を登ること。そして、今回私が話のネタにしたいもう一つは自身のアルパインクライマーとしての技術、知識や経験が向上した、成長したと感じる個人的な能力に関する部分である。

私は元来とても飽き性で同じ場所に何度も通ったり、同じルートを何度もトライしてRPを狙ったりというのはあまり好きではないタイプない。
スポーツクライミングの目的はそのルートを完登することにあるのだから同じ岩場に通い、何度も同じルートにトライしRPを狙っていくことは当たり前であるが、何百メートルもの距離を登らなくてはならないマルチピッチのミックスクライミングやアイスクライミング、アルパインクライミングにおいては、ルートがコンディションに左右されたり、パートナーと交互にリードを代わって頂上や終了点に立つことを目的としているため、実際の中身(スタイルと呼べるかもしれない)はかなり許容される部分(妥協を許さない人達も勿論いますが)が出てくる。困難なクライミングをして頂上や終了点に立ってしまうと「良し登れた」と思って自身のリストにチェックマークが付く。その記憶は良き(苦いこともあるが)思い出の一つとして頭の片隅に置かれ、次の目的へと向かうことになる。それが、ルートに潜在的な危険や困難さ(自分が嫌いなムーブやトラバースなど苦手意識があるルートだったり、雪崩の危険が大きかったり、プロテクションが悪いルートなど)が含まれるルートや大きな壁となるととても顕著であると感じている。アルパインクライミングは山で行うものであるからアプローチが大変だったり、雪や氷のコンディションも変わってくるので何度もトライできるタイプのクライミングではないのは前提としてあるのだが。。。しかし、それはただ登れたことを意味するのであって、中身を見てみれば、際どいクライミングで危なげにトップアウトできている場合やあそこはこうしておけば良かったとかあの判断は間違っていたなどということも多々ある。それを違う場所やルートで修正できるかと言うと私は難しいと思っている。

今年の冬は怪我の影響もあり、量としては納得の行くものではなかったが、質としては満足いくクライミングはできた。そのほとんどが今までにトライした課題が多く、コレクター的な部分での満足感ではなく経験的な満足感を得ることができた。その中で感じたことは2回目以降となるとやはりそのルートのことを朧気ながら覚えているし、少しはスムーズに登れるようになっていて成長を感じたり、自分の記憶よりも難しく感じてがっかりしたりする。でもこの経験の上塗りは外的要因が大きく影響し、変則的なクライミングを強いられるアルパインクライミングだからこそとても有効なトレーニング方法だと感じた。

私の尊敬するロッキーのトップクライマー達も高難度マルチのアイス、ミックスルートを何度も登っていたり、マウントテンプルやマウントケフレンといった一回登ればお腹いっぱいで次は、違う山に行こうかななどと考えてしまうビックウォールにも何度も通い複数回完登したりしている。そういった反復トレーニングを大きなルートや山ですることによって自身の経験値を高め、より確実なクライミングで、より早く、より安全に登るための経験値が得られ、彼らのような、強いアルパインクライマーとして成長できるのではないかという考えに至ったのであった。

The day after Hulot 2ピッチ目(M6)を登るBob菊池

4p目(M6)を登るBob菊池

つい先日、仲間のボブ菊池がStanley headwallにある「The day after Hulot(M7,200m
)」というルートに行きたいと言ってきた。私がロッキーに来た2015年に谷と登ったこのルートはオールナチュラルプロテクションで登れる素晴らしいルートなのは知っていたが、以前の私であったら「そこはもう登ったことあるからいいや」。「他に登るとこがないならゲレンデでトレーニングしようぜ」的なノリでボブを説得していたように思う。自分の経験がどれくらいついたのか試したい気持ちもあり、再登に出掛けたのであった。実際に二回目に登ってみると全くルートの内容は忘れていた。難しさは感じたものの以前ほどの緊張もなく、どちらかというとクライミングに集中できている自分を確認することができた。クライミング中の一つ一つのムーブや足の置き方、なんでここで足切れちゃったんだろう?とか細部まで確認しながら登ることができたのであった。

昨今のアルパインクライミングは高いクライミング技術に基づいた素晴らしいクライミングが世界中で行われている。そのレベルに近づくには自分も困難さを伴う大きな壁、山に何度も通い自分の体力、技術を高めていくことが必要になる。1年に1回の遠征というシュチュエ―ションでは登りきることを前提とした本番クライミングとなるのは間違いないが、自分の裏庭であるロッキーにおいてはコレクター的なアルパインクライミングを延々続けるよりも、経験値を高めるための反復活動をしていくことが重要なのだと思った。コンディションに左右されるアルパインクライミングで、その時行ける最も困難で自分の経験を高めることのできるルートを選択していく。たとえそれが再登であったとしても、今後に繋がるクライミングという目的をもって登っていくことが大事だと思っている。
質のいい反復トレーニングが簡単にできるロッキーという場所は本当に特別で、この地に暮らせることが、アルパインクライマーとしてどれほど恵まれているか。環境と仲間それらに感謝しながら登り続けたいと思えるシーズンであった。

現在のアルパインクライミングが分かるリンクを下に貼っておきます。特に2つ目のマウントフェイ西壁の登攀は痺れます。アルパインであのムーブしてみたいわー。
それではまた。

現在のアルパインクライミング 雪山大好きっこより

世界のトップクライマーによるロッキーでの素晴らしい初登記録
















2019年3月22日金曜日

Back number Vol.164 Accident Report [Human Factor and Mind set]

Approach to The Maul
  This story was written by Toshiyuki Yamada 
                                                                                                  Translated by Yumiko Mori

 I still clearly remember what happened exactly at the moment. While avoiding rocks falling on me at the belaying point of the first pitch, I was ready to catch my partner that could happen any moment.   Soon after, I felt a strong pull on the rope together with my partner's scream. At the same time, I realized that there were a set of face-sized rocks falling fiercely toward me. Having already taken secure at the spot, there was no room for me to dodge so only option left for me was trying to brace my body as small as I can, hid my neck and head and pray. In a split second, a rock hit my head and I was blacked out... Luckily I recovered just after a few seconds but then another rock hit my right shin...I heard my partner shouting to see if I am okay. But the impact that I had on my shin was too strong to answer right away. The only good thing was even though I had been hit twice I still managed to hold onto the rope and remain belaying. Thanks to the adrenaline kicking in(?), the pain on my leg started to disappear and I was able to move the leg.  Knowing that I didn't fracture my leg was a big relieve for me at that time. Then I asked my partner to climb up to the anchor that caught him and take a secure.
While communicating how the situation that each of us was in, I told him that although my helmet got a huge crack,it still has served its purpose. No noticeable injury was found on my head, after touching my leg over the pants, it felt like there was some sort of cut but judging from the pain, I concluded that it should be just a minor scar without giving it a further thought.

"I can only get to go alpine climbing once a week with my current schedule" "It took four hours of approach to the line today" "Guilty for not completing the objective,going back home and giving up just after first pitch" were the few human factors and thoughts that run through my head. And to make the things worse, story of Steve House continued to climb after losing one of his shoes and Doug Scott surviving from Orga while having fractured his leg during his expedition in Pakistan somehow came up in my mind. "If I always choose to bail just because of such a small setback, I will never get to where I want to be. And this is the time I can really practice pushing my boundary, just try and see how far I can go"  This was how I decided to continued to climb...
After reaching where my partner was, we discussed our conditions (mainly our physical conditions) from very subjective point of views and agreed on continuing to climb. I remembered that Boswell's record explained that the second pitch wasn't a crux but it's got the worst protection of all pitches. After passing the halfway of the pitch, I noticed that the rock condition drastically changed, I felt almost all of the holds that I had to use seemed to be floating. From my experience, I can tolerate the risk of taking runout to a certain degree, but losing the hold that I need to use was above my skill set. This situation was exactly what Rocky's topo describes as "Catastrophe loose rock" Just a few meters before the anchor of the second pitch, the chockstone- key hold, moved and looked like it can drop anytime. At the moment, my fear of dropping this chockstone and potentially hitting my partner distracted me and I was not able to mantle. "Okay that's it for the day" I told myself and decided to climb down to the last protection which was 5 meters below. As I lowered myself, I accidentally stepped on the loose rock and it was as if I was receiving punishment of all my poor judgement for the day, I fell from the shoulder and hit hardly against the wall.

As a result, I ended up having 5 stitches on my shin, horrible bruised and frozen shoulder and (possibly fractured) ribs and whiplash on my neck.  Luckily my partner didn't have any injury from this accident.
Because of that I had to take 2 weeks off from my work. And with the plenty of spare time I had, I decided to reflect on this accident.


Thank you Millet you ARE my live saver!



The importance of the human factor and mindset

Most of the incident report tells the details of the accidents and they say that they could or should have done in this way and why they took such actions in that situation and so on. For me this is all about "What if..." therefore I am doubtful that this would serve as a tool to enhance the risk management skills. Not necessary everyone takes the same climbing style and individual's tolerance level toward the risks also vary.


I would say "human factor"-Human's behavioural pattern, in my case, it was poor decision making process, that was the culprit of causing this accident. If you have been climbing many years, you might be able to relate to this. This fall could also be attributed to the unnecessary motivation that I had. But often the case, the internal emotion and thoughts could be the main culprit but not openly shared and because of that not so many people discuss them as much as other technical or conditional aspects of the situation when we investigate the case. Most likely people would simply conclude that "he pushed too much" or "He didn't have enough skills to accomplish that line" I feel there is no room for me to argue about that kind of opinions. However that wouldn't benefit anyone, so I would like you to bear with me while going further details in this article.




You need to have an appropriate mindset to address human factors. If you are an independent climber,  researching about the route and preparing for it must be essential parts. This also means that you are expecting uncertainties=risks beforehand and preparing for them. Although this often ended up just being a theory on paper and not so useful at the actual site.
Regardless of the mental preparation, most of the behaviours and decision made in the mountains are likely to be twisted due to the relationship with your partner, your mental state, environmental condition such as weather and time. However this doesn't mean that the risk that you came up with during the preparation phase disappear. It is just the reality is far from the risk that you expected in terms of size or type. The most important thing is properly realizing and acknowledge the differences  of the anticipated risks and the what's actually happening at the moment.

We decide to go to a certain objective because the risks you anticipate would be within your skills, knowledge and experience. Or even though it's above your current level but might want to push your limit (In this case, you really need to be careful) and believe that's still manageable. This time I have already recognized the possible looseness of the rocks from the record by Greg Boswell during the preparation phase. But by actually going there I learned that its condition was way worse than I expected. It was represented by the cause of the initial fall of my partner. The rock that came off was the size of a human and as it dropped it broken into face-sized pieces. Also it was along the gully and to make the things worse, there was a sharp hike in the temperature on that day. Looking back, now I would say this was a suicidal thing and my understanding of the word "Loose Rock" got another definition.

When there is a significant gap between the estimated risk and reality at site, that means that your risk management wasn't functioning properly. For example, when the weather forecast says that there would be snow but the amount of the snowfall was more than you expected or having seen an avalanche when there was low avalanche risk.  In those cases, we need to reassess risks objectively. I believe the inherent risk of solo climbing stems from here as well. Your judgement tend to be quite subjective and you only get half of the information. By discussing and sharing opinions with partner, we can make decisions based on objective and unbiased perspectives.



Risk is always present in the mountains 

This time we skipped important process of mindset and continued to climb. This lead us to another accident which put us in a further dangerous situation. Risk is inevitable as long as you are in the mountains and climbing also avoiding the unexpected accidents is quite hard. If you are a serious climber, there will be some occasions that you have to take a big risk. (Don't worry! This is when you go on a private one, when I am working as a Guide I wouldn't-Always safety first) Yet I am certain that as long as you catch the signals from the mountains, pause, discuss and mindset, a lots of accidents could be prevented.




I heard more accidents than previous years in the Rockies during this winter. This whole experience also made me to think about the balance of being bold and careful.
 Almost two months have passed since the accident and my body is finally fully recovered now. In April, I am planning to do a short expedition with Takeshi -Our member in the Rockies and hopefully I can share some exciting stories with you after that.


Mountains can be cruel and beautiful 

Lastly I am going to share some of the lessons that we learned from this accident.


Investigation of the incident and reflection

1.Recognition of the route condition
Like I said earlier, I knew that route can be very loose from Greg's record. It's been quite warm like Spring until February, especially the temperature was above 0 at night on the day of the accident. I could have taken the temperature into consideration but it was a rock line so didn't give it much thoughts. But obviously I should have paid attention to an idea of the ice and snow around the route could have contract the rock and warm temperature could expand the rock. Especially having contracted rock on the gully stabilize the condition and consequently lower the risk.


2.Belaying point for the first pitch

At that time I thought that my belaying point wan't a problem since I positioned myself slightly off the line that my partner was climbing and there was a overhanging rock right above me. However I should have taken a few points into consideration that as the lead climber goes up, the range of the falling rock could significantly changes and especially within a formation such as gully, the rock could hit against the wall and change falling directions completely. In this case, I should have positioned myself at the lower place.


3.Lack of communication
We should have evaluated each other's situation and made judgement objectively. Neither of me and my partner were much communicative type and we are kind of people who tend to go with flow. The important thing is that we should know each other's personality well and address the problems.
I learned that face sized rocks that hit me was initially the size of the human on our way back to the car. It was very fortunate that the rock broke into pieces as it was heading toward me and just thinking about what if it didn't break and human size rock hit me was extremely horrifying. If I heard that story before I went on the second pitch I wouldn't have continued.

4. About Gear
After the first accident, our rope was damaged and the inner part was exposed. We should check gears thoroughly not only our body after the accident. If we had a long descending with a rope like that, it could have lead to another horrible accident. Also if you climb the alpine route especially along the gully even there is a spacious ledge, in order to prevent the damage from the falling rock or ice, we should have coiled neatly and keep them close to you.

5.About Injury
When an accident occurred, make sure to check the condition of your possible injuries with your eyes. Bruises and fractures often influence the movement right away but other injury such as lacerations you don't feel the pain even though it's quite deep and severe. When the rock hit my shin, I only touched over my clothes if I had seen the actual wound I wouldn't have continued. Actually I was stunned when I first saw the condition when I got back to my car...

Thank you for reading the long story an hope you all would enjoy the safe spring climbing.

2019年3月14日木曜日

Vol.164 アクシデントレポート「ヒューマンファクターとマインドセット」

The Maulルート取り付きへ向かう

「事の顛末」

事の発端は今でも鮮明に覚えている。1ピッチ目のビレイ点で時折降ってくる落石を避けながら、そろそろパートナーがピッチを終える所で叫び声と共に一気にロープが引っ張られた。緩んだロープを少しでも手繰り寄せ、パートナーをキャッチした。それとほぼ同時に顔大の岩がいくつも私の方に降ってきた。ビレイ点にセルフを取っているので身動きはほとんどできず、できるだけ身体を小さくたたみ首をすぼめてただ祈るしか無かった。刹那の瞬間に一つ目が脳天に当たり一瞬辺りが真っ暗になる。まだ意識はある。良かったと思った次の瞬間、二発目が右の脛にヒットした。パートナーから「大丈夫かー!!」というコールを聞くも足の衝撃が強くすぐに返答することができなかった。ビレイの手は相変わらずロープを握っていたのが幸いだった。アドレナリンが出たのか足の痛みも大分和らいで来て動かせることが分かり骨折は免れたようで一安心した。パートナーに止まった支点まで登り返してもらいとりあえずピッチを切った。お互いの状況を声を張り上げながら伝える。ヘルメットは完全に割れてしまったが、その役目は十分に果たしてくれたようだった。頭に外傷はなく、足もアウターの上から触ってみた。少し切れている感触はあったが痛みから考え軽傷だろうと勝手に判断した。
「週に1度のアルパインクライミング」、「ロッキーでは遠い4時間のアプローチ」、「全く登らずに帰ることへの嫌悪感や罪悪感」など様々なヒューマンファクターが思考を混乱させる。何を思ったかスティーブハウスが靴を片方落として登り続けた話やダグスコットが足を骨折しながらもオーガから生還した記憶が出てきて、「これぐらいの出来事で諦めるようでは大きい山でアルパインクライミングはできない。登り切れなくても行けるところまで行こう」と自分の中で意思決定を下してしまったのだった。

パートナーの所へ到着し、状況(主に身体のこと)をお互いの主観から伝え二人ともまだ登れる状況でると判断し、「もう少し登ってみたい」と2ピッチ目を登り始めた。ボスウェルの記録からこのピッチは核心ではないが、ルート上で一番プロテクションが悪く、嫌らしいピッチだと書いてあったことは記憶していた。中間部を過ぎた所でルートの状況が一変する。使わなくてはならないホールドのほぼ全てが浮いているように感じた。プロテクションが取れずランナウトすることは今までの経験から許容できるリスクだが、進むために必要なホールドが取れてしまうリスクは私の経験値以上のものだった。ロッキーのトポに出てくる「Catastrophe loose rock」(破滅的な浮石)の表現がぴったりと当てはまるものであった。終了点のテラスまで後数メートルという地点で、キーホールドのチョックストーンが動いて外れそうになった瞬間にビレイヤ―への落石の危険に対する不安に加え、マントルを返すムーブを見失ってしまった。進退窮まり「今日はもうここまでだ」と5メートル下のプロテクションまでダウンクライムを始めるも、雑な動きで浮石を踏んだ。自身の判断を罰せられるかのように肩を壁に強打し、敗退をようやく決断したのであった。

足は5針縫う裂傷。肩と肋骨の打撲。頭への落石による首の鞭打ち症状が今回の被害。パートナーはほぼ無傷で済み幸いであった。
そんな状態では仕事も休むこととなり、余りある時間で事故反省をした。

命の恩人。ありがとうミレー。


「ヒューマンファクター」と「マインドセットの重要性」

事故の反省としてよく事故検証が行われ、それに対してなぜここでこういう行動をしたのか?とかこの状況ではこうするべきだったなどという記録を見るが、はっきり言ってそれは「たら」、「れば」の話で各人の安全意識を高める役割はそれほど高くはないと個人的には思っている。誰しも全く同じ状況で登っている訳ではないし、各人のリスクマージンの取り方も違う。

事故を起こす要因としては「ヒューマンファクター」(人間の行動特性、今回は人為的な判断ミスを指す)が大きく関係する。自分の山を何年もやってきた人間であるならば思い当たる節はいくつかあると思う。今回の私のフォールは無駄なモチベーションが起こした救いようのないヒューマンファクターである。がそれ自体は個人的な感情、思考が引き起こすものであるからあまり議論されることはなく、今回の事故に例えるなら「あいつは無理をしすぎた」「実力不足だ」という一言で片づけられるであろう。それに対して全く反論の余地はないのだけれど、それでは自分は成長しないし、他の人達に対して何のメリットもないからこの文章を長々と書いているのでお付き合い願いたい。

ヒューマンファクターに対処するためには「マインドセット」(※造語かもしれないがロッキーのガイドでは良く出てくる用語なので使わせて頂く。)が重要であると思っている。自立した登山者であるならば事前にルートを検討し、それに備えて準備する。それはすなわちその計画に内在するリスク(不確定要素)をあらかじめ割り出し、それに対して準備をしているのである。しかし、それは机上の空論であって、実際に現地で機能はしていない場合が多い。(実際に山の中での行動はパートナーとの人間関係、自身の心的状況、気候や時間などの環境的な要因によって判断の基準が捻じ曲がることが多々ありえる)しかし、自分の割り出したリスクはそこに必ず存在していて、「自分が思い描いていたリスクとは違ったもの」であったり、「もっと大きなもの」に変化していることがある。
「その変化に気づくこと」が事故を防ぐためにもっとも重要なポイントであると思っている。

計画を練っている際に自分が割り出したリスクは自分の持っている技術、知識、経験で対処できるものであると考えているからそこに行くのである。もしくは自分の持っている実力を超えているかもしれないけど挑戦したい課題なのかもしれない(その場合はもっと慎重な判断が必要になる)。
今回の事例のように岩の脆さはグレッグボスウェルの記録などを見てすでに認識はしていたが、実際に現地へ行ってみると自分の想定を超えるものであった。それを裏付ける出来事がパートナーがフォールした原因となった人大の浮石だった。私に当たった落石は一枚の大岩が砕けちり、顔大になったものが飛んできたものであったが、もとは人大の浮石だった。そんなものがある凹角状(溝状になっていて落下物が集まるような地形)のルートにとびきり気温が高い日に登るということは正しく自殺行為であり、自身の脆い岩に対するリスク認識とはかけ離れたものであった。自身が想定するリスクとそこに存在するリスクに大きなギャップがあった際にはそれはすでに自分のリスクマネージメントが正しく機能していないことを意味することになる。さらに例を挙げるとするならば、雪の降る予報であったが想定した以上の降雪があった場合や雪崩の予報は低かったが、実際に自然発生雪崩を見た場合なども当てはまる。そうした状況では一度客観的にリスクを見直す必要がある。ソロで登山を行うリスクの大きさもここに関係していると思う。ソロでは判断がどうしても主観的になりがちになり、得られる情報も半減する。パートナーとお互いの客観的意見を出し合うことによってより正確なリスク評価、判断が可能になる。

山でリスクは常に存在する

今回、私たちはマインドセットというプロセスを行わずに登攀を続けたことによって二次災害を引き起こし、更なる危険へと自ら近づいてしまったのであった。登山をする以上リスクは付き物である。想定の範囲を超えた突発事故を防ぐことは難しい。真剣にやってる以上時には大きなリスクを取ることもある(ガイド中はガイドモードなので想定しうるリスクは取りませんので安心して下さい。)しかし、もし山が差し出すサインを見逃さず状況に応じて立ち止まり、議論し、マインドセットをすることができれば防げる事故は必ずあるように思う。

今年のロッキーの冬は自分も含め事故の多い年だったように思います。私自身ももっと慎重に時には大胆に山を楽しんで行きたいと思います。身体はほぼ回復しました。4月にはメンバーの谷と面白い計画も練っているので、いい報告ができればと思います。

山は厳しくも美しい

最後に今回パートナーと二人で出し合った事故検証をもとにした反省点を一応載せておきます。それではまた!!

「事故検証と反省」

1.ルートコンディションに対する認識
グレッグ達の記録からルートが脆いことは事前に知ってはいた。2月に入るまで今年はもう春かと思わせるような気温が続いており、特に事故当日は夜中でもプラスの気温であった。氷のラインであればもっと慎重になっていただろうが、岩のルートであったためあまり考慮していなかった。しかし、氷化や雪によって岩のルートも安定することを忘れてはいけなかった。特に今回のようなほとんど登られておらずガリー状のルートにおいては岩同士の氷結や積雪によって岩の安定し、リスクの多大な低下につながる。

2.1ピッチ目のビレイ点について
自分の感覚ではパートナーが登るラインからずれており、更に自分の目の前の岩はオーバーハングしていてビレイ点は問題ないと思っていた。リードが上に登るにつれ落石の範囲は大きく変わり、また狭いガリー状の地形は岩が曲弾のように角度を変え落ちてくることを留意しなくてはいけない。今回の場合はもっと下部の方からビレイするべきであった。

3.コミュニケーションの欠如
お互いの判断や評価を話し合い客観的に自分たちの状況を見なくてはならなかった。また、私もパートナーもどちらかと言えば多くコミュニケーションを取るタイプではなく、雰囲気や流れに任せてしまうタイプ。そういったパートナーの人間性も良く知った上で、客観視が必要。私の当たった岩は顔大であったが、パートナーが落とした岩は実は人大の巨大フレークであったことを下山中に知った。途中で割れたから良かったが、それが原形のまま落ちてきていたらと思うとぞっとする。それも私が2ピッチ目を登る前に聞いていたら、ルートコンディションについてもう少し慎重になっていただろう。

4.ギアについて
今回、落石の影響でロープが内被が見えるまで損傷していた。アクシデントがあった際には身体だけではなくギアのチェックもするべき。敗退に長い下降が待ち受けているとしたら、さらに重大な事故につながる可能性がある。アルパインルート特に凹角を登るようなルートは大きなテラスや雪面であってもロープの落石、落氷による損傷を防ぐために綺麗に束ねて自分の手元に置いておくべきである。

5.ケガについて
アクシデントが起きた際にけがの可能性がある場合は必ずその個所を目視すること。打撲や骨折はすぐに行動に影響が出るが裂傷は傷が深くとも痛みを感じずらい。脛に落石を受けた際に、ブーツ、アウター、タイツの上から触診をしただけで済ませてしまった。実際に傷を目視していれば、行動を続けるという判断は取らなかった。

2018年11月7日水曜日

Vol.148 リンクアップスライドショーを終えて 企画裏話編


リンクアップフレンドである切り絵アーティスト伊藤美沙さんとの
コラボで作成したリンクアップステッカー
日本とカナディアンロッキーの最高峰である
「富士山とマウントロブソン」
当日、美沙さんへの活動募金としてステッカーを配りました。
こんにちは。日本帰国中の山田です。先日、今年度の一大イベントであったリンクアップスライドショー「カナダの山、日本の山」~仕事、家庭、時間 三者三様の自然との向き合い方~を無事に終えることができました。
講演に来て下さった皆様及び、協力してくれた朝日さんにまずお礼申し上げます。
終わってみると楽しさと充実感しかなく、あっという間だった気がします。が、それなりに苦労もありました。今回はそんな裏話(内輪ネタ)をここで共有したいと思います。

裏話その1・「半年もの構想時間」
 この話が持ち上がったのははっきりとは覚えていませんが、兼岩がFB上でメーリスを作ったのが4月だったので、足掛け半年以上もメンバー三人でこのイベントに対して考えてきたことになります。リンクアップを結成して3年が経ったこともあり、発起人としては「何か形になることをメンバーと共にしたい」という気持ちが大きかったのです。周りが呆れるくらいオプティミストである私は当初はイベントに対して気楽に捉えていましたが、メンバーの真剣な意見を取り入れ、話し合い、それらをまとめていくには多くの時間が必要でした。「物事はそれにかけた時間と労力に比例して満足感を与えてくれる」そんなことを実感できる充実したイベントになったと思います。

裏話その2・「俺らってなんの集まりなんだ?」
 今回のイベントで最も苦労したのが「テーマを決める」ということです。従来の山のイベントならば、自身の遠征の話やら今までの山行の話をテーマにすればいいのですが、私たちはチームでありながらやってることも住んでいる場所もバラバラでした。それがリンクアップの自由で面白い部分であると自負しているけれど、一つのメインテーマに沿って話すというのは明らかに矛盾していました。3年もやっていると結成当初の命題などは頭の片隅に消え去り、俺達はなんで一緒のチームに居るんだ?という愚問にぶつかってしまいました。一度初心に戻り、リンクアップは「カナダの山、日本の山のマウンテンライフの情報を共有すること」を目的としていたことを再確認しました。(知らなかった人はこちらへ)。更に僕たちメンバーに共通するものを考え、「メンバー全員がカナダで暮らしたことがあるまたは、暮らしている」、「山で活動している」、「自然と向き合いながら生活している」という3つの共有点を見つけ出すことができました。それが一番素直な形でメインテーマ、サブテーマとなり、3人で1時間半という短い時間でしたが、カナダと日本のアウトドア情報を含めた、それぞれの自然との関わり方を伝えることができました。

裏話その3・「参加費は取るの?取らないの?」
 今回は1000円という参加費を頂いて開催しました。今イベントの最大の目的はリンクアップを知ってもらい、面と向かってカナダや日本のアウトドアライフを紹介したいということでした。営利団体でもなく、山の世界において無名の私達の講演に対して参加費を取っていいものか、すごく悩んだ部分です。今後リンクアップでイベントや活動を続けていく上で最も重要な部分でもあります。参加費を取ることによって、人が集まらなかったり、スピーカーとして良い講演を提供しなくてはというプレッシャーを感じる部分もあり、メンバーと真剣に話し合いました。しかし、発案者の私としては東京から来る兼岩、富山から来る劒村の交通費は捻出しないといけないという想いがありました。二人は「最悪自腹でもいいよ」と言ってくれ気は楽でしたが、実際は最後まで冷や冷やしました。結果、朝日さんの協力もあって、当日は満席でした。会場費を含め、二人の交通費も捻出することができました。お客さんの真剣な顔や笑顔を見て私たちの判断は間違ってなかったと思いました。



兼岩の講演


劒村のカヌートリップ

ロッキーのアルパインクライミング

満員御礼

話が大分長くなりそうなので、今回はここまでにしておきます。次回はこの続きとして、スライドショーのまとめや反省、メンバーへの想い、協力してくれた方々について触れたいと思います。

今回私たちに多大な協力してくれた登る人オーガナイザーの朝日陽子さんが講演会の内容を文章でまとめてくれました。非常に読みやすいので、是非一読して見て下さい。私の方はもう少し日本滞在を楽しみたいと思います。それではまた。

※ちなみに今回のブログで使われた写真は全て朝日陽子さん提供

リンクアップスライドショー レポート













2018年9月13日木曜日

Link-up スライドショーのお知らせ



スライドショー
「カナダの山、日本の山」
~仕事、家庭、時間、三者三様の自然との向き合い方~
主催: link∞up
 協力:朝日陽子

カナディアンロッキーでロックガイドをしながら自身のクライミングを楽しむ山田。東京で会社員として働きながら育児と山スキーに奮闘する兼岩。地元富山でぶどう農家を生活の糧とし、夏はカヌー、冬はテレマークスキーと自然をこよなく愛する劔村。一見交わることのなさそうな三人が、カナダと日本、それぞれの立場と経験を通じて、どのように自然と向き合っているのか、最近の山行報告も交えたスライドショーを行います。
カナディアンロッキーでの生活やアウトドアについて興味がある方、情報が欲しい方、大歓迎です。

日 時: 2018年10月19日(金) 19:00~20:30(開場18:30)
場 所: 愛知県産業労働センター(ウインクあいち)10階、1006
   名古屋市中村区名駅4-4-38 名古屋駅から徒歩5分
定 員: 54名
参加費: 1,000円
申込方法: 定員に達したため、締め切りました
※お支払は当日現金で承ります。ご不明な点等、申込後のキャンセル等ございましたら、お手数ですがメールにてお問合せください:8linkup@gmail.com

Link-upとは
チーム「Link∞UP」は日本と北米の愉快で有益なマウンテンライフ」情報を日本と英語圏において共有をすること。その生活を「一生懸命楽しんでいる人達」のコネクション強化を図ることを目的に活動しています。日本や北米でのマウンテンライフについて、雑誌、ブログ等で情報発信をしています。

Facebool: https://www.facebook.com/8linkup/
ブログ: https://8linkup.blogspot.com/

スピーカー



山田 利行
「カナダの山へ登る ~ロッキーでのアルパインクライミング~」

南山大学山岳部で山を覚える。北米のクライミング文化と広大な自然に憧れ、2014年にカナダへ。アルパインクライミングが一番のお気に入り。カナダ山岳協会認定ロッククライミングガイド。ミレーサポートクライマー。カルガリー在住。Link-upの発起人。



兼岩一毅
「カナダで山を学ぶ ~落ちこぼれて山スキー~」

北海道生まれ。2011年に夏の富士山に登ってから本格的に登山を始める。2013年にカナダ・キャンモア滞在を経て帰国。現在は東京郊外をベースに、冬は山スキー、それ以外も広く浅く遊んでいる。会社員として育児と山との両立に格闘中。



劔村 裕規 
「カナダの自然で遊ぶ ~夢のカナダと百姓見習いの今~」

大学生の時に移動手段としてのクライミング、カヤックに出会い没頭。2012年、妻と2人でカナダへ。夏をロッキーで過ごし、ハイキングとテレマークを満喫。現在は故郷の富山でぶどう農家を目指し、林業、農業を学んでいる。


2018年8月8日水曜日

Vol.135 ロッキーの名峰シリーズ マウントフェイ 3234m

いつも眺めているテンピークスも角度が違えば新鮮

 こんにちは。山田トシです。7月はアルパインガイド試験のためのコースと仕事で3日しか休みが無く、いつの間にか慌ただしく時間が過ぎていました。春から自分のクライミングは二の次にしてガイドトレーニングに励んでいました。が実際にコースを受け、まだ自分にはロッキーでアルパインガイドになるには経験が足らないことを痛感しました(色々と足りない部分はありましたが、特に氷河に対する項目と複数の危険要素を総合的に判断、マネージメントする項目)。今シーズンに試験を受けることも可能だったかもしれません。でも今年は焦らず、ロックガイドの経験を積むことそして来年に向けてコースで学んだことを自分のものにしていく年とすることにしました。

 いつも通り前置きが長くなりました(笑)すみません。今回はロッキーの名峰シリーズということで、テンピークス(モレーンレイクにある10の峰々)の1番手マウントフェイをご紹介します。トレーニングや試験ではロッキーの名峰かつクラシックなルートが目標となります。実際にお客さんが行きたいのもこのような山々なので理にかなっています。
クライミング志向の私は今までそのような山を登った経験は数えるほどしかなく、氷河登山、クライミング、大きな山のルートファインディングなど山の総合力が必要で充実感を得ることができました。それが快適な夏の時期にアプローチも至近で体験できるロッキーの環境に驚きました。スポーツ的なクライミングだけではなく、アルパインクライミングの対象としてもロッキーを訪れて欲しいという気持ちを込め、今回のテーマにしてみました。
※本記事は個人で登る人のために書いています。体力はあるけど技術に不安がある方はガイドを雇ってチャレンジして下さいね。
 
一般的なPerrenルート。星は駐車場、小屋マークはNeil colgan Hut
写真の時は日帰り登山でしたが、小屋に泊まって1泊2日もしくは2泊3日の行程が一般的です。駐車場から頂上までは片道7キロ弱、標高差は1350mです。
小屋までのルートはPerrenとSchiesserがあります。後者は簡単だが落石の危険が高いので避けた方がいいですね。小屋を起点にテンピークスの複数の山に登頂することも可能です。


モレーン湖から見るマウントフェイ(中央氷河のついた山)
写真では近くて小さく見えるが、実際は遠くてデカいロッキーあるあるです。

観光客で賑わうモレーン湖も反対側には誰もいない

氷河の爪跡であるモレーンから登山がスタートする

岩場を越え、氷河を目指す
大きな山ならではのルートファインディング技術も必要な技術の一つです。どの山でもそうですが、正規ルートに沿って行かないと落石の危険が増えます。特に岩が脆いロッキーでは一層注意が必要です。また、突然崖が出てきて進めないということもしばしばあります。しっかり事前にガイドブックを読み込んで行って下さい。色々な山に登って経験を積むことが大事だと私もインストラクターに言われました。

テンピークス 第三の山 マウントボウレン(3072m)

背後にはレイクルイーズの名峰 マウントテンプル(3540m)
そして
ハイキングで有名なラーチバレーが広がる

Parrenルートの核心部 
この岩峰には珍しく鎖が設置されていますが、ロッキーの山では基本的に人工物(梯子や鎖など)がないのでクライミング技術も必要不可欠になります。当時を彷彿とさせる登山靴でのクライミングも今となっては新鮮です。下りはアンカーボルトから懸垂下降になります。

高度感満点のトラバースピッチ
こんなとこ行くのかよと思わず思ってしまいます。ロッキーならではの素晴らしい高度感を体験できます。眼下には美しいモレーンレイク一望することができます。

岩場の核心を終え、氷河歩行に入る
日本では得られない氷河の経験をここでは簡単に積むことができます。この環境を生かして技術を確実なものにしていきたいですね。

フェイ氷河。氷河を超え雪の斜面を登り稜線を目指す。
比較的安定しているフェイ氷河は最初の氷河登山にはもってこいの山だと思います。事前にクレバスレスキューを学んでから来て下さい。

天候が急変し、頂上は踏めず。それもまた登山
夏のロッキーで一番注意が必要なのは雷です。稜線では人工物も無く、逃げ道もないです。山ではいつも謙虚にしっかりとした判断が重要なのは世界共通です。この時は稜線まで上がるも登頂は断念しました。この先の景色はご自身の目で見て下さい!!

アルパインクライミングのバイブル
左が旧(絶版)、右が新(絶賛発売中)
フェイは勿論、ロッキーの名峰を登るにはこれらの本を参考に是非チャレンジして下さい。

・必要な共同装備※一般ルート(Parrenルート経由West Ridge)の場合

ロックギア1セット(キャメロット.4~2番、ナッツ少々)
アイススクリュー数本(主にクレバスレスキュー用)
スノーバー2本
クイックドロー数本
60mシングルロープ 1本

・小屋情報
Niel colgen Hutの予約はこちらから
テントマット、ガス類、食器類完備
食料、寝袋のみ持参