チーム「Link∞UP」は日本と北米の‘愉快で有益な’「マウンテンライフ」情報を日本と英語圏において共有をすること。 その生活を‘一生懸命楽しんでいる人達’のコネクション強化を図ることを目的に活動しています。 日本や北米でのマウンテンライフについて情報の欲しい方や私達に興味のある方はお気軽にご連絡下さい。

2018年7月25日水曜日

Vol.133 南米トレッキング

こんにちは、富山県の劔村です。
日本は7月中旬から連日の酷暑です。40度を越える気温を記録したと毎日のように報道されています。
7月は初旬に大雨、帯状に発達した雨雲により同一地点に局所的豪雨をもたらす現象が最近よく発生しています。
今回の場合は、関西から九州までの広い範囲で中国地方においては激甚災害に指定されるくらいの被害が出ています。被災地ではまだまだ復旧の目処が立っていない状況ですが日々の暑さで体調だけ崩さないようにしてもらいと思います。

さて富山県も大雨が降っていたのですが、幸い大きな被害はありませんでした。
しかし大雨の後、一滴も雨が降っておらず日照りが続いてます。私の経験してきた中でもここまでの干ばつは珍しい状況です。
一週間以上猛暑日が続いている富山県を抜け出し、今回は3年前の1月に訪れた南米チリのパイネ国立公園を取り上げてみようと思います。


南米チリ、パタゴニア地方を訪れたのは夏である11月から3月の中で1月でした。
やや肌寒さもあり薄手のダウンが必要な気候ですが昼間は日差しがあれば心地良いです。
旅の拠点はプエルトナタレスという小さな町、ここにはパイネを訪れる人など観光客も多いのですがハイシーズンといっても町は落ち着いた雰囲気でした。
海越しに見えるパタゴニアの山、海辺にはベンチもありのんびりできます。

これは公園のマップですが、赤い点線がトレイルで山を囲うように丸く歩くことができます。10日間で一周することもできますが、私は山の南側Wのように見えるトレイルを歩く4泊予定で計画しました。
町は小さいのですが大きなスーパーもあり品揃えはいいし、アウトドア関連のショップもいくつかありバックパッキングの準備には苦労しません。キャンプ用品のレンタル屋さんもあるので装備を持たずに行っても不足品を借りることはできます。

公園に向かうバスの車窓から、何もない平原の先にパイネの山々が見えてきます。
入園料を払い、注意事項の説明を聞いてトレイルへ。移動はバスに乗ってシステマチックにこなしていきます。

パタゴニア地方でテントいうとチリのブランドDoiteのものが多いです。
テント以外のギアもウェアなど多岐にわたり作っているようです。
キャンプ地も管理され整備もよくて居心地はいいです。テントもそこそこの性能なのでひどい悪天候でなければ問題ありません。


Torres del Paine、国立公園の名前にもなっているそびえ立つ岩山。今回はこれを見に行ったようなものです。


公園内はトレイルもわかりやすく歩きやすいのですが、キャンプ地間の距離が長いので時間的余裕は持っていきたいものです。山歩き的部分もありますが平原を歩く区間もあり景色も楽しめます。

 食についても触れておきます。チリがワインブドウの産地ということでスーパーに行くと商品が多すぎて何がいいのかわからないほどです。日常的に飲んでいたのは紙パックワイン、日本でいうところのパック酒。そういう位置づけなのでしょうか、地元の人には瓶のを買えと言われました。飲みきりならゴミはかさばらないので便利でした。


結構利用していたのがパスタ、スープ、リゾットの素として売られているものを活用して増し米やパスタをして作る夕食、これにワインを合わせて楽しむわけです。

天気に恵まれたのは初日のみ、見えるはずの山も見えず雪がパラついたり強風のため厳しい条件となりました。2泊した時点で今後の天候悪化が確定してしまったので早期撤退としました。
悪天候で発狂してしまう人が出ました。

帰り際、晴れ間があり湖や山並みを望むことができました。
再訪の際は快晴を期待したいものです。

いくつあったアウトドア用品のレンタルショップ、テントを借りたのは可愛い娘にデレデレの優しい親父がやっている店。何か公園のことで聞きたかったら訪ねてみてください。

最後になりましたが、まだまだ暑い日が続き酷暑ですが水分補給をして熱中症対策をしましょう。
暑中お見舞い申し上げます。


2018年7月19日木曜日

Vol.132 日本滞在記

どうも、ボブです。
先週までの一ヶ月程、日本に帰っておりました。
夏の日本を感じるのは3シーズンぶりで、ロッキーには無い
高い湿度と気温にやられてバテマシタ。それでも行ったからには登りたい。。
って事で連日の飲み会の合間を縫って登りに行きました。

まずは愛知県 鳳来
岩質:凝灰岩
アクセス等:https://www.climbing-net.com/iwaba_detail/%E9%B3%B3%E6%9D%A5/
週末は激混みですが、平日だったので貸切り。
日向は無理ですが、日陰の場所は割と快適に登れました。
東海を代表するルートの一本 THCはまた次回に。

次は岐阜県 恵那の笠置山
岩質:凝灰岩
アクセス等:https://www.climbing-net.com/iwaba_detail/%E7%AC%A0%E7%BD%AE%E5%B1%B1/
こちらも凝灰岩ですが鳳来の岩質とは違い少し花崗岩っぽくもある感じで
個人的には好きです。多彩なホールドから出来たルートはムーブも多彩で面白いです。
日本に居た時も家から割と近かったので割と通った場所で懐かしの課題も登ったり癒されました。ここは標高も高いので他より涼しくいいですね。

からの岐阜のドンファンと春日井のドンファン率いる東海支部の方々と
いつもの焼肉屋へ。東海支部のみなさま、いつもありがとうございます!

お次は飛んで山口県 亀山南峰の岩場
岩質:花崗斑岩
アクセス等:https://www.climbing-net.com/iwaba_detail/%E9%99%B6%E3%83%B6%E5%B2%B3/
陶ヶ岳の岩場は山口県のゲレンデとして古くから登られており、小さいながらルート数50本程度のまとまった岩場であったが、90年代中ほどに多くの既成ルートがチッピングされてしまった事件をきっかけに、陶ヶ岳には訪れなくなってしまったそう。
そこで今回は最南峰(亀山)のリードルートに案内して頂きました。
基本的に冬の岩場で、午前中は汗だくヌメヌメクライミングでしたが、夏も午後からは日陰になるので割と登れました。どこか恵那の笠置と岩質が似てて、個人的には好きです。
近くには吉田和正、村谷卓之によって開拓されたボルダーのエリアもあるそうでそこも行ってみたいですね。帰りは温泉からの300gステーキ。岐路のグレードは13cでした。笑


ぼっちさん、案内して頂きありがとうございました!
野村さん、お肉ご馳走様でした!

また飛んで北海道はニセコ!
本当は岩に行きたかったのですが、ずーと雨。
なのでプライベートのクライミングスペースで遊ばせてもらいました。
プライベートだけどめちゃくちゃ素敵なクライミングスペース。
アルバータ州にあるどのジムよりもハイクオリティーでした。
ママさん、パパさん、ありがとうございました!

飛んで埼玉の御前岩へ
岩質:石灰岩
アクセス等(32番):http://www.asahi-net.or.jp/~ca7s-kbys/area2/okumusashi1.html
詳細はロクスノ78号を参照すべし。
ロッキーと同じ石灰岩ですがコルネ等のホールドも発達しているためロッキーとは違った感じでホールドも多彩で面白かったです。こちらも冬の岩場ですが、エリアによって日が陰ると頑張れる感じでした。こちらの岩場は2017年12月に30年の時を経て再び解禁となった岩場であり、利用方法については、、
①入山登録(500円、経験年数や最高グレードの記入欄があります)
②駐車場代として500円のドリンクを買うのをお忘れ無く。

最後は山梨県、瑞牆のカサメリ沢へ
岩質:花崗岩
アクセス等:https://www.climbing-net.com/iwaba_detail/%E7%91%9E%E7%89%86%E5%B1%B1/
詳細はこの本を買うべし:http://www.pump-climbing.com/mizugaki/
連日の飲み会で肥えた身体は鉛のようでしたが、久しぶりに会う友人とのセッションは
楽しく、瑞牆の森には『それでいいのだ』と慰められるようで大変癒されました。


新宮君、写真ありがとう。写真はナイト・ディジー・ダンス
鳴海家のみなさま、埼玉滞在中はありがとうございました!

今回はクライミングがメインの帰国では無かったのですが、合間を縫って日本各地のいろんな岩場の異なる岩質での多彩なクライミングに触れる事が出来て良かったです。

そして何より、温かく迎えてくれて刺激をくれる友人達と家族に感謝の日々でした。
カナダに戻り、2年間の就労ビザをゲット出来たので、再びこちらで生活していきます。
みなさんがカナダに来たら温かく迎えられるよう、お待ちしておりますね。

では最後に、暑中見舞い申し上げます。
2016 Mt.Waddington にて
   Enjoy Summer!!

2018年7月10日火曜日

Vol.131 四の五の言わないダイエット

2002年頃、会社辞めること決めて暇だから筋トレしていた時代の体
山の仕事をしていると、”秋山さんはガイドさんだから体が細い(太っていない)ですね~”って言われることがたま~にあります。
ノンノン、ガイドだから痩せているわけではないです、贅肉がないタイプのガイドさんは谷や山田トシなんかのアルパインガイド、クライマー系のガイドさん達ですね。彼らは毎日のようにピークに立つ仕事をしており、朝3時に起きて登頂し昼ごはんをきっちり食べる暇もなくお客さんをケアをしています。そもそも登山なので消費カロリーが摂取量に追いつかず痩せていくと、またクライミングをやっているともろに自分の体重がかかってくるので、自然に太らないように自制していくわけです。

かたや私のガイドは夏はハイキングガイド、冬はヘリ/キャットスキーガイドです。ハイキングは山には登りますがハードではないですし、冬のヘリスキーは滑り降りるだけ、日本へのスキーツアーもあり、普通にしていけば太っていくわけです。ぶっちゃけ。

日本へのスキーツアーも太る要因
20日連続ほどこんな料理食べてりゃ太るわな
前回のブログ担当の際にメキシコ旅行について書きましたが、飲み放題、食べ放題の旅行が終わった5月21日時点の体重が70kg。オーマイガー!!大学時代の体重が58kg。まー単なる痩せでしたが。クライミング頑張っていた2005年の体重が62kg。最近は65kg前後、が多かったので結構増えましたねー。ってヤバイ!

危険な食べ放題地獄、メキシコのリゾート
とうことでダイエットを開始することにしました。
糖質制限、炭水化物抜き、GIダイエット(古い?)、Rizap、いろいろありますがファックオフ! 男は黙って”カロリー消費”です。つまり四の五の言わずに体を動かすっつー事ですな。
更にいろいろ調べるのも頭でっかちになってウザいので、薄っすらとした知識でLet's Go!
その辺も四の五の言わないってことです。

カロリー消費に良いのはマラソン!

どこかで、夜の炭水化物は控えたほうが良い、甘いものは控えたほうが良い、野菜をたくさんで血糖値をあげないなど、聞いたことある気がするのでその辺は気をつけようと思っております。

ただ、酒は好きなのでビールは飲みますが、基本は焼酎やウィスキーなど糖質が入っていない酒に比重をずらす、これはKingカズ方式ですね。彼はパーティーではテキーラしか飲まないそうなので。フルーツなんかも朝食べるのが好きなのでこれからも食べていきます。フルーツの糖分ぐらい良いっしょ? ハイキング中にもチョコ食べるし。ま~適当に。

上でハイキングガイドは勝手に痩せないとは言いましたが、デメリットではなくメリットはあります。これもどこかがで聞いたことがあるのですが、朝運動して、夕方もう一回運動すると、脂肪の消費が増すと。ということでダブルヘッダー作戦、ハイキングガイドをしたあと夕方走りに行くと。
最後に、筋トレもいいはず、しかも太ももの筋肉を増やせば他の場所より筋量が多いのでカロリー消費量が上がるとこれまた聞いたことがあるので、スクワットもすると。

全て聞いたことがある、程度の知識ですがネットで裏はとりません。なんせ四の五の言わないですからね(にっこり)。

ちなみに、7月9日現在の私のスペックは
66kg、体脂肪15.5%、BMI22%。
はい70kgから既に減っております。メキシコから帰って来てからすでに初めておりまして、1.5ヶ月で4kgほど落ちました。

四の五の言わないとは言え、一応目標がないと意味がないので、月1kgづつは落としていきたいと思います。つまり8月に65kg、9月64kg、10月に入ると63kg台ですね。これは最低の数字なので、これ以上もウェルカム!

唯一気をつけることは、足底筋膜炎という持病を持っているのでそれを発病させないこと。症状出ると歩けなくなるし、そもそもガイディングができなくなってしまいますからね。

やり方があっているか知りませんが、とりあえずカロリー消費していきます。
ブログは1ヶ月半に1度まわってくるので、1ヶ月半後にどうなっているか結果を報告致します。結果にコミット、アキザップ!
右と左がクライマーの体
左から2番め(俺)がハイキングガイドの体(笑)、2018年
岳人からの企画を受けた時の心境は、宮沢りえがサンタフェを出した時の気持ちと同じだった筈
”きれいな自分を残しておきたい” っぽ。

2018年7月4日水曜日

Vol.130 怪我をして思う事

こんにちは。星野です。
北海道は只今大雨が降っています。前線がずっと停滞していて、なんだか北海道にも梅雨がやって来たような感じです。

僕はと言うと、5月に残雪で足を滑らせ怪我をしてしまいました。
ガイド試験の下見に行ってる最中で、もちろんその後の試験は受けれなかったのですが、この事故により、沢山の人に迷惑をかけお世話になりました。感謝しています。

そこで、事故の事を自分なりに考えてみます。
原因
・午後から天気が悪くなる予報が出ていたため少し急いでいた
・傾斜はあったが、距離も短く、雪も柔らかかったのでクランポンを付けなかった
・試験の下見中だったため、ガイディングではどうするかを考え、同じ場所を行ったり来たりしているうちに、慎重さを失っていた
・そもそもその場所が自分にとって危険だとは思っていなかった可能性がある?

事故は気を付けていても起こる時には起きてしまうとは思うのですが、今回に関しては慎重さに欠けていた、状況の評価、地形の評価、そして何より集中力、まだまだ出来ていないと反省しています。

今回は自力で下山したのですが、捻挫だろうと思って病院に行ったら実際は骨折していました。ここで考えるのがヘリを呼ぶべきだったのかどうか?です。僕の考えとしては自力で下りられる様ならなるべく自力で下りるべきだと思っていました。それは、ヘリを呼んだら恥ずかしいとかでは無く、勝手に登って勝手に怪我してるんだから迷惑かける人はなるべく少ない方が良い。と思ったからです。それでなくても、怪我する事によって、一緒に登っていた仲間に荷物を背負ってもらい、途中で会った友人にも荷物を持ってもらいポールを借り、車が運転できないから家族に迎えに来てもらい、試験もキャンセル、仕事も休み、病院を紹介してもらい、妻には身の回りの面倒を見てもらう、こんな感じで沢山の人に迷惑がかかる訳です。しかし、友人にこんな事も言われました。自力下山した事により悪化した可能性は?これはヘリを呼んでないのでわかりませんが、確かに医者には腫れがひどいね。動かして無ければもう少し腫れが軽かったかも?と言われました。友人の意見では、レスキューには人命救助の他にも早期社会復帰という思いもある様で、なるべく早く安静に病院に運ぶ事で、なるべく早く治して欲しいとも思っているそうです。僕にはこの考えは無かったので、貴重な意見でした。レスキュー隊ってすごいですね。

しかし、怪我はしてしまったのですが、持ち前の骨密度の高さと、良いお医者さんに手術して頂いた事で、なんとか登山、クライミング再開しています。怪我をして、沢山の人に迷惑を掛けたのですが、自分にとって良い事もありました。それは、子育ては出来ませんでしたが、毎日子守をする事により、息子が完全に自分に懐きました。こうゆう時間も大切なんだと実感しました。しかし、もう怪我はしないように気を付けたいと思います。

怪我の話で写真が無いので、綺麗な写真を一枚

南米ペルー、ワラス(HUARAZ)の街です。中央奥に見える山がワスカラン6768m。ケチュア族が暮らす、賑やかでカラフルな街でした。