チーム「Link∞UP」は日本と北米の‘愉快で有益な’「マウンテンライフ」情報を日本と英語圏において共有をすること。 その生活を‘一生懸命楽しんでいる人達’のコネクション強化を図ることを目的に活動しています。 日本や北米でのマウンテンライフについて情報の欲しい方や私達に興味のある方はお気軽にご連絡下さい。

2019年8月16日金曜日

Vol.185  ロッキーでリッジクライミングしようよ 「マウントロレッテ編」


カナナスキスカントリーを一望
皆様、ご無沙汰しております。山田トシです。
私事ながらつい先日、無事に永住権を取得しました。応援して頂いた皆様ありがとうございます。これからもカナダで楽しいアウトドアライフを送り、発信していきたいと思います。そしていつでも遊びに来て下さい!!

今回のお題は「ロッキーの爽快リッジクライミング」。
ロッキーのクラシックなクライミングルート(ガイドルート)は日本と同じくリッジ(尾根、岩稜)を登って行くものがほとんどです。
どのクラシックルートを登っても、「適度に整備されていて登りやすい」、「高度感、景色は抜群」、「ライト&ファストが実践できる」、「総合力(体力、クライミング技術、氷河技術、アイスクライミング、ルートファインディングなど)が必要で満足度が高い」、「頂上に立つのは最高」、「もっと日本人にも紹介したい」と感じています。

そんな素晴らしい夏のロッキーの魅力を氷河もなく、比較的手ごろなカナナスキスカントリーにある「マウントロレッテ・サウスリッジ」の山行を通して紹介します。

マウントロレッテ全景
赤線が登攀ラインで黒線が下降ライン(山の裏側を通り手前に下りてきます)です。ちょうど山をぐるっと一周してくる形になるので、充実感大。


久々の渡渉。思ったより深かったけど、天気も良く気持いい。


渡渉の後はやぶ漕ぎを少しして、気持ちの良い草原地帯を登る。30分も歩くとこの景色。


写真 Shigeo Hattori

クライミングギアを付け、リッジクライミングの始まり始まり。


写真 Shigeo Hattori
序盤は緩やかな岩棚を登りウォームアップ。


クライミングらしいクライミングをすると徐々に高度感が出てきていよいよ今回のハイライトに突入していく。

写真 Shigeo Hattori

ここからは岩稜を辿っていく。

高度感たっぷりのナイフリッジ



これでもかと露出間たっぷりのリッジクライミングが続く。


頂上が見えてくるも立ちはだかるフェース。

写真 Shigeo Hattori

登山靴でのクライミングも今となっては新鮮。

写真 Shigeo Hattori

冒頭に説明した通り、この絶景。ぜひ多くの人に紹介したい。


写真 Shigeo Hattori

どんどん青空に近づいて行く感覚に襲われる。


いくつものナイフリッジを超えた先には360度の大パノラマ。


使用したギアはこれだけ。シングルロープ60m 1本、キャメロット0.3~1とスモールナッツ少々、アルパインドロー3本、安全環ビナ5、確保器、5mの捨て縄、ナッツキー。

しっかりとした技術さえあれば、ロッキーのどのクラシックルートも軽量なギアでライト&ファストを実践できる。


下りはロッキーならではのスクリースロープを滑り下りる。

登ったマウントロレッテを振り返り充実感に浸る

カナダの夏は日が長い。街に繰り出し、太陽の下ビールで乾杯すれば最高の一日間違いなし!!
ロッキーの夏も残りわずか。来年は是非夏のロッキーに遊びに来て下さい!!ではまた。

参考時間
10時10分 駐車場発 12時 岩稜取り付き 16時 頂上 19時15分 駐車場着

ガイドブック
Rockies central Vol.2 [David.P.Jones] P.79
Selected Alpine Climbing in the Canadian Rockies[Sean Dougherty] P.36








1 件のコメント:

  1. 「登ったマウントロレッテ・・・」の写真に褶曲構造が写っていて素晴らしい。下に緩く湾曲。左下の遠くの山も同じく下に湾曲した構造をしています。これを地質屋はシンクライン(sinkline、向斜構造)と呼びます。ありがとう。

    返信削除