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2017年12月12日火曜日

Vol.102 寒冷順化



こんにちは。星野です。

僕は今新潟に来ています。そして今日北海道に帰る予定だったのですが、天気が大荒れでフェリーが欠航し足止めをくらっています。そんな時に僕の番が回ってきてしまい、さて、何を書いたらいいのか?写真もないし。

そこで、最近日本山岳ガイド協会が主催するファーストエイド講習会に参加してきました。その中で面白いと思った事がありましたので書きたいと思います。

そろそろ冬本番で寒くなってきました。冬の初めって寒いですよね?でも冬がもうすぐ終わる頃って同じ気温でも暖かいですよね?カナダにいた頃、春が近づき気温が0℃になると半袖の人が増えていたのを思い出します。皆さん寒冷順化って出来ると思いますか?結論から言うと出来るそうです。

そのためには褐色細胞(BAT)を活性化させる!

まず、褐色細胞(BAT)とは?
・ほとんどの成人でBAT活性
・男性<女性で活性が高い
・年齢により活性が低下
・寒冷暴露により活性亢進
・肥満の人は活性が低下
褐色脂肪細胞は白色脂肪細胞を取り込み、エネルギーを燃焼させ熱を作り上げる細胞で、簡単に言うと、ヒーターのような役割です。では、この褐色細胞を増やせば寒さに強くなるのでは?と思いますが、減ることはあっても増やすことはできません。そのため、増やすのではなく活性化させて熱を作れる体にする訳です。

では、どうやったらBATは活性化するのか?
1.寒冷暴露
とにかく体を寒さに曝せって事です。暖房なんてつけずに、コートなんて着ないで寒い寒いって言ってればそのうち慣れるって事ですね。体育会系のノリですね!

2.持久力トレーニング
体力があれば寒くねー!体育会系の基本ですね。

3.緑茶orカフェインの接種
日頃からお茶やコーヒーを飲むのはBATを活性化させる為には良いですが、行動中の水分補給として緑茶やカフェインを飲むのはあまり良くないそうです。

4.カプサイシンなどのスパイス摂取
カプシノイドと呼ばれる化合物のひとつで、唐辛子の辛味をもたらす主成分。しかしこれは1度の接種でBAT活性は上がらず、継続的な接種が必要な様です。6ヶ月間のカプシノイド接種にて寒冷暴露でのBAT活性上昇が確認されているそうです。

5.ナッツやグレープなどレスベラトールリッチな食物の接種
レスベラトールとはポリフェノールの一種でグレープ、ベリー、赤ワイン、ナッツに含まれている成分。様々な̪疾病予防にも効果的で、動物実験では体温上昇効果が認められているようです。

それ以外にも鉄分不足により、コア体温の低下、シバリングレスポンスの低下、シバリング以外の熱生産の低下も起こる様なので、冬は鉄分の摂取にも気を使ってみたら良いと思います。

そんな感じで寒い季節になりましたが、早く寒さに体を慣らして、寒さに強い体を作って楽しい冬を遊びまくりましょう!

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