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2018年4月12日木曜日

Vol.119 ワプタトラバース

どうもボブです。
前から行ってみたかったワプタトラバースに行って来ました。

ワプタトラバースとは、、『ロッキーのオートルートと呼ばれ、カナダ山岳会所有の山小屋をつなげて、全長約50kmのコースを縦走することができます。縦走中約8割の時間は氷河の上を歩く/滑ることになり、日本では決して味わうことができない雄大な景色を堪能することができます。山小屋に宿泊することにより、担ぐ装備も一般的な氷河縦走よりはるかに軽い荷物ですみます。』秋山さんブログより引用!

ルート概要

では早速!
一日目:Peyto Lake - Peyto Hut
Distance:13km Time:6h45min
Ascent:864m↑ Descent:286m↓

 
凍った湖上を歩く

この日は昼前くらいから駐車場をゆっくり出発して一つ目の小屋であるPeyto Hut まで。パーキングからPeyto Lakeへ少し下り、渡渉で板を脱ぐ場所はあり、雪が飛ばされ雪面の硬い場所ではスキークランポンを使いつつも板を履いて歩く事ができました。
道中はおおむね爆風で、北海道爆風ホワイトアウト育ちのパートナーもグローブを持ってかれる珍事がありましたが、うまく回収できて進むことができました。グローブの予備は必ず携行しましょう。笑


もじもじ君。この後グローブが飛ばされます。笑

氷河にあがる手前からはホワイトアウト。GPSと足元だけをみつつ慎重にすすみ、無事に小屋に着く事が出来ました。たしかに、ここが体力的に一番の核心でした。笑

二日目:Peyto Hut - Balfour Hut
Distance:13km Time:6h55min
Ascent:545m↑ Descent:641m↓

この日は予報では午前中は視界が期待できるかなといった感じで6時に起きてお天気チェックしましたが、案の定朝からホワイトアウト。重たい腰を引きずりながら9時にゆっくりチェックアウトしBalfour Hutまで。
前方にガイド率いる大所帯のあとをしばらく進み、彼らはBow Hutへ、自分達はBalfourに向かいたかったので彼らのトラックを外れ先へ駒をすすめます。完全にホワイトアウトした氷河を進むのは初めて。同じ高度をキープしつつまっすぐ歩くプランでしたが気付けば右へ右へ進むしまつ。予定より少し余分に歩く感じになりましたが、途中から先頭の自分はルーファイに専念し、二人目はGPSでの現在地確認と進路指示と役割分担することでスピードアップ。St.Nicholasのコルまではホワイトアウトでしたが、そこからはDevideの東側になる為か視界も割と良くなり。スキンも外してギリギリで下っているどパウダーな氷河を下りラッセルしつつBalfour Hutに着きました。
着いた時には小屋は貸切。流石はカナディアンの友人は携帯スピーカー、瓶入りのGlenfiddich、ツナ缶を持って来ており、Balfour小屋はパーティ会場となり、自分達の持ってきたcaptain morganとさきいかも加えて宴会はスタートしましたが、約1時間程でお酒は無くなりました。寂しい。

三日目:Balfour Hutにて停滞
予報通りのホワイトアウトで、このルートが初めてであり、この先のクレバス帯を構える氷河を進むのはリスクが大きいと判断し、一応外の天気をチェックしつつ停滞。
クレバスレスキューの練習、カードゲームで一日を過ごしました。友人が持って来てくれたIOTAというカードゲームはかなり面白く、コンパクトでおすすめです。

IOTA中

ちなみにAmazon.caでは$9くらいですが、Amazon.jpでは4000円です。
カナダ土産にいかがですか?US製ですが。

四日目:Balfour Hut - Hwy1
Distance:22.2km Time:9h20min
Ascent:691m↑ Descent:1471m↓

この日はこの週で雄一晴れるだろう予定の日で、このチャンスを掴む為にここまで駒を進め待機しておりました。
気合いを入れて4:30に起床、外を覗く、、核心部が見えない。ゆっくりご飯を食べ、ゆっくり準備をし、6時にチェック、、いまいち。6:30になって明るくなってくるタイミングで視界が期待できそうだったので核心へ向けて出発。7:00になる頃明るくなると同時にガスも抜け、久しぶりに山にいる事を実感できました。

久しぶりの視界に喜ぶメンバー

氷河を初めて歩いたのは2015年のバガブーの時で、2016年のワディントンでは広大な氷河で痛い目にあった経験があり、今回の氷河ではどんなものが待ち受けているのかドキドキしてましたが、流石は人気ルートで見た感じマイルドなクレバス帯で安心しました。

核心のクレバス帯

とは言え、2年前にクレバスに落ちて亡くなったパーティもおり、視界もパーフェクトとは言えなかったので慎重に進みました。
核心を越えスピーカーON!
バックミュージックは『What a wonderful world

ノリノリ

ノリノリ

そんなこんなで無事に氷河の終端に到達。

あとは下るだけ~!

氷河終端に現れたMt.Niles。ピークは2970mあり、存在感があります。

ここからは下るだけ。とは言えほぼほぼ平らな場所が多く疲れます。樹林帯のある場所まで下り、溶け気味の湖を歩き、無事にGreat Devide Lodgeの脇に下山する事が出来ました。

曲がれなーい

今回のプラン、当初二人で行く予定でしたが、色々あって出発が一日ずれたこともあり、急遽BrendenとSlyの二人の友人も参加したいとの事で四人グループでの賑やかなトラバースとなりました。実は初日、数時間遅れて出発予定だったこの二人がPeyto Hutに着いたのは9pm。ホワイトアウトしてたから諦めたかと合流を諦めていましたが、無事に合流してくれて、4人居ると心強かったです。
天候的に一日ずらしての入山、四人でのチームワーク。
結果的にとても賑やかで楽しいトラバースになっていい山行が出来ました。

さてさて今週の末からは約10日間のNorthan Caribooにスキートラバースに行ってまいります!

以上、ボブでした。
ではまた!

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