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2018年9月19日水曜日

Vol.141 極北のユーコン クライミングレポート


フィッシュレイク 満開の紅葉


 皆様こんにちは。今回は極北のユーコンから山田トシが担当します。今年の夏はあまり仕事をせずに、ガイドトレーニングと称して山のクラシックルートに出かけたり、スポーツクライミングに打ち込んでいました。プロジェクトが登れ、そしてまた新しいプロジェクトを見つける。やってることは学生の時と変わってない。でも山やクライミングの経験値だけは着実に増えている。そしてこれからもこのライフスタイルだけは貫きたい!と強く思いました。

 そんな楽しかったロッキーの夏は過ぎ、今回は私の住むカナディアンロッキーから更に北西約2200キロ離れたユーコン準州の州都ホワイトホース周辺でのクライミングをご紹介したいと思います。以前から私の所属しているヤムナスカに「ユーコンへ行きたい」という要望を出しており、それがようやく今年叶いました。ガイド業の愉しみの一つは自分の行きたい所へ仕事で行けること。お客さんに満足して頂くにはまず自分からというのが私のモットーであります。ユーコンはオーロラ、紅葉でこの時期沢山のお客さんで賑わいます。残念ながらクライマーはいませんね。しかし「岩場はあるよ」という現地の友人Kくんにガイドをお願いし、2日しかない休みで3日?クライミングに出かけることができました。足を痛めていたにも関わらず付き合ってくれてありがとう!!

のんびりしたユーコンらしく駐車場もこんな緩い感じ

 最近開拓されたばかりの「アクロポリス」というエリア。スコーミッシュのスモークブラフを彷彿とさせる住宅街の裏が岩場という素晴らしいロケーション。

踏み後はしっかり

秋のユーコンの紅葉もロッキーと同じように美しい。ポプラの黄色が綺麗でした。

ユーコナー(ユーコン人)のしっかりした整備に感謝

ホームゲレンデの豊田や瑞浪のようなシチュエーション

 岩質はほとんどのエリアが花崗岩のようです。スコーミッシュといいワディントンといいカナダ西海岸のエリアは花崗岩地帯なのですかね?この岩場車で10分、アプローチは5分。岩の高さは大体12m~20mくらいで5.8~5.12aまで10本程度のルートがある。クラックも数本あり、短いながら花崗岩ならではのデリケートでカチッとしたクライミングが楽しめる。ロッキーに来てから花崗岩のフリーを楽しんだのは3年以上ぶり。テンションもアゲアゲでした。12aも登りましたが、友人曰くトライしているのを見たのは2人目だそうです。頑張れユーコナー!!

ロワーロックガーデンの看板ルートCrucifix
真ん中に走るクラックからダイレクトにフェースを登る11aの三ツ星ライン。

 こちらは別のロックガーデンというエリア。ホワイトホースから一番近いエリアで街から車で5分、アプローチ5分のザ・ゲレンデ。夏の時期は毎週水曜日?か木曜日?にアルパインクラブカナダ・ユーコン支部が主催するクライミングナイトを開催し、みんなで集まってワイワイクライミングをするよう。
カムが無いのでトップロープでしたが、際どいクライミングでした。普段石灰岩しか登ってないと細かいエッジングは慣れが要りますね。

アッパーロックガーデン

 こちらはユーコン最難の「Yesterday's Enterprise 12c」があるエリア。それはやらずに見た目からのっぺりと連れなさそうな隣の「Pin Heads from space 11b」にトライしましたが、出だしの数手が強烈に難しくトップアウトするのが精一杯でした。登った12aより数段難しい。

ホワイトホースの地ビール「Yukon Brewing」の限定ビール
とユーコン唯一のガイドブック
登った後はその地のビールを飲むのがカナダ流。
ユーコンのクライミング情報はこちらから

極北のパタゴニア

 ホワイトホースから550キロ北にあるトゥームストーン準州立公園に存在する岩峰「モノリス」。極北のパタゴニアと言われるエリアです。有名でもなく、クライマーはほぼ皆無のエリア。可能性は未知数。いつかあの岩峰にラインを引いてみたい。
 
 是非ユーコンに行く機会があれば、持ち物リストに「クライミングギア一式」を追加し、手つかずの大自然でクライミングを楽しんではいかかでしょうか。


赤く染まるツンドラの大自然 トゥームストーン準州立公園 

告知
10月19日金曜日 名古屋にてリンクアップスライドショー開催します。
カナダの山に興味のある方は是非参加してください。詳細はこちらからどうぞ


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