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2019年6月14日金曜日

Vol.177 ジャスパー国立公園トリップ「若者はロッキーに来て山へ登るべし」

大展望の氷河を歩く

 こんにちは。山田トシです。今年のロッキーの春は例年になく天候が悪かったです。自分のコンディションは良かっただけに残念でした。5月に入ったらガイドトレーニングをすると決めていたので、自身のクライミングは早々に切り上げて黙々とトレーニングの日々を送っています。
 春といえば出会いと別れ。別れはありませんでしたが(基本メンバー変わらず)、今年もロッキーの大自然に憧れてやってきた若者との出会いがありました。
彼らの「モチベーション」と「元気」は自分のトレーニングにもプラスになります。「じゃあ山行くか?」ということで連休を利用してジャスパー国立公園へプチトリップへと出かけました。
距離はあるけど以外に近い
川の左側にジャスパーの街があるんだが、自然が大きすぎて分かり辛い

ジャスパー国立公園はカルガリーから4時間半ほどの距離。ロッキーの山々が美しいコロンビアアイスフィールドパークウェイを北上して向かいます。ジャスパーは標高1000m弱と少し低く気温も暖かいので、春の時期にお勧めです。今回はヴィクトリアデイという連休中でしたが、バンフ、キャンモアエリアに比べると空いており、のんびりとした時間を過ごせるのもいいですね。

ロープは若者に担いでもらう

「All Chalk No Climb 11a」
Must do it!

初日は生憎の雨。写真はありませんが、ジャスパーの街を散策した後に、キャンプ場でクレバスレスキューの練習をしました。今回の目標は「氷河登山」が目的だったので、必須の技術です。今後を見据えた「コーチング」というトレーニングも兼ねてこれはこれで有意義な時間でした。
2日目は身体が岩を求めていたので、街から10分のロックガーデンという岩場へ向かいました。ジャスパーのクライマー人口は少ないのであまり期待はしていませんでしたが、これが大正解。とても良質な石灰岩のクライミングをすることができました。「All Chalk No Climb」という11aのルートは最高にお勧め。名前も洒落てますが、クライミングはグレードもだけど内容がもっと重要ということを教えてくれる効課題です。連休だというのにほぼ貸し切りで楽しむことができました。

キャンプのおススメはホットドッグ。簡単で上手い。

岩場には誰もいないのにキャンプ場はほぼフル。ジャスパー国立公園内には予約ができるキャンプサイトと予約ができず早い者勝ちのキャンプサイトがある。予約キャンプサイトは全部合わせると700サイト以上あるのに予約は取れませんでした。流石、アウトドアのメッカですね。イチかバチかで早い者勝ちの「Kerkeslin」キャンプサイトで寝床を確保することが出来ました。薪もタダでもらうこともでき、とても快適なキャンプを楽しめました。夏のロッキーでキャンプを考えている人は3カ月~半年前には予約することをお勧めします。

マウントアサバスカ

ロープを結び合い、氷河登山の始まり

最終日は今回の目玉である氷河登山。コロンビアアイスフィールドにあるマウントアサバスカ(3491m)は氷河登山で最も有名な山でしょう。ロッキーに観光で来たことがある人ならば、一度は目にしているはず。氷河までのアプローチも道路から1時間程ですぐに氷河へ取り付くことができます。今回のメンバーの一人はアイスクライミング初めて、クランポンを付けるのが2回目というド素人でしたが、持ち前のガッツと体力で何とか登頂することができました。寒かったですが、コンディションも最高と言える状態でクレバスや雪崩など不安要素は全くなく、登山そのものに集中できた素晴らしい一日でした。氷河登山の難しさはコンディションが絶えず変化すること。その変化を見極めて、正しく技術を使い、安全に登山をする。シンプルですが、とても奥が深いです。

サミットショット
 頂上では自然と笑顔が出ますね。ここから見える景色が気になる人は是非チャレンジしに来て下さい。たった2泊3日でロッククライミングもキャンプも氷河登山も出来てしまう夏のカナディアンロッキー。
 特に時間のある若者よ。登山に必要な技術を実体験として学ぶことができる環境がここには揃ってる。是非ロッキーに来て山へ登ってみて欲しい。










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