チーム「Link∞UP」は日本と北米の‘愉快で有益な’「マウンテンライフ」情報を日本と英語圏において共有をすること。 その生活を‘一生懸命楽しんでいる人達’のコネクション強化を図ることを目的に活動しています。 日本や北米でのマウンテンライフについて情報の欲しい方や私達に興味のある方はお気軽にご連絡下さい。

2019年6月23日日曜日

Vol.179 Mtアンドロメダ カナディアンロッキーの登頂 その13



ご無沙汰してます。谷です。
今年の5月は少しだけですが、スコーミッシュに行ったり、スカハに行ったり
自分のクライミングに集中できる充実した時間を過ごせてます。
なぜなら、もう夏に受けるガイドの試験がない、そしてカナダに来て7年、初めて就労ビザの心配のない夏(これの更新にはすごい時間と神経を使う)を迎えているからかもしれないです。
さて、そうは行ってももうすでに6月終わりで、ガイディングシーズンは忙しいの一言。
今回は、その中でもロッキーのクラシックルートの一つと言われる、
Mtアンドロメダ(3450m)のスカイラダー(天空のはしご?)というルートをご紹介します。
この山はコロンビアアイスフィールドセンターという、観光なら誰もが必ず行っている山域にあるピークに一つなのでアプローチの説明は省きます。

写真の真ん中の山がアンドロメダで、右側のスカイラインの氷雪壁を登るルートです。
氷河と急峻な雪氷壁のクライミング、まさにロッキーのクラシックですね。
自分では氷河の山はまだという方は、今までの登頂ブログを読めば沢山のいいピークがありますし、バウンダリーピークはこの山にトライする前にうってつけの山なので、ぜひ数日キャンプして色々登ってもいいですね。
過去のブログはこちら↓

Mtランドル
Mtヤムナスカ
バウンダリーピーク
ハーリンピーク
バカブー イーストポスト
ロダーピーク
テンピークス Mtリトル
ウィルコックスピーク
Mtバルディ
ワプタ Mtトンプソン
Mtアシニボイン
ウィンドタワー

さてマップも載せておきます。
黄色いラインがアプローチなので地図のアプリをダウンロードするかマップを買って
見てくれれば一目瞭然。
下降は山頂から北側のアサバスカ側か同ルート下降もできるのでラインはあえて消しておきました。
全部わかってたら想像力が掻き立てられないですよね。


黄色のラインですからね。ちなみにパーキングは観光バスのゲート手前に止めましょう。
古いガイドブックでは中まで入れるとありますが、今はできません。
数年前、外国人旅行者が中まで入って問題になりました。ちなみに残念なことに日本人クライマーでした。ローカルルールは結構変わりますので、現地で情報を収集するか、僕らに尋ねてもらえば最新の情報が手に入ると思います。




さて写真を見ていきましょう。
モレーンの長いアプローチをこなせば、氷河の末端に出ます。
後ろに氷河観光バスの道が見えてますね。
ちなみにここまで2時間ほど。


これもうスカイラダー登ってます。50度前後の氷雪壁です。切ってもいいですし、状況によってはスクリュー入れながら同士登攀もいいと思いますね。
眼下にはアサバスカ氷河。
見づらいですがアイスフィールドセンターやパークウェイの高速道路も見えます。
ちなみに近年このルートは滑られたりもします。
もはや、滑り手にとっては素晴らしいスロープでもあるのです。ぜひトライしては?


ここまで来るとアルバータ州最高峰のMtコロンビア(3747m)見えます。
これが本当のコロンビア大氷原。でかいですね。
面積的には名古屋市よりでかいんですよ。
観光バスからはもちろん見えないです。この景色。
頂上稜線は基本的に歩きですが視界の悪い時の雪庇踏み抜きは注意が必要です。
眺め最高ですね。


この時は下りはアサバスカ側に下りました。
見えているコルから30mロープ 懸垂4回で氷河へ。
ステーションはありますが、ハーケンとナッツは補強できるように持って行ってください。
ちなみにロッキーの山は全てヨーロッパより長く険しいです。
理由は二つ、アプローチのロープウェイや山小屋がない。
そのおかげで登山者が少ないため、登山道が安定しない。
なので元気なうちにやったほうがいいです。ヨーロッパは60代後半でもいけますが
カナディアンロッキーは早ければ早いほうがいいと思いますね。


ロッキーのおすすめスカイラダー。
ぜひMtアンドロメダにトライしていかがですか?
不安な方はガイドを頼めば安心安全ですよ。




0 件のコメント:

コメントを投稿